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ウルグアイに負けた速報を書き、日曜日は家で原稿書きなどしていた。現地で見ていないので論評は避けたい。しかし、勝つっていうのは難しいよね。村田亙選手のホームページの記述によれば、レフリーの微妙な判定もあったようだ。アウェイでは何が起こるかわからない。だからこそ、周到な準備が必要なのだ。アルゼンチン戦は、23日だ。現地から情報が送られてきたら、ここで紹介するね。実は、土曜、日曜はアクセス件数が減るのが普通なのに、この土・日は逆に増えた。ジャパンへの関心は低くないんだと実感できた。ちょっと嬉しかったな。
一日中、家で仕事していると、現実から逃避したくなる時がある。先日読んだばかりの松瀬学さん著「強いだけじゃ勝てない――関東学院大学・春口廣」を読み返した。何も、息抜きにラグビー本を読まなくてもいいのだが、この本、ほんとに気に入っている。
ここでも勝つことの難しさを再確認した。新興チームが伝統校に勝つことの難しさは、僕にもなんとなくわかる。母校の大体大も新興チームだったからだ。伝統校には最初から、ブランドというアドバンテージがある。僕も初めて同志社や慶応、早稲田と戦ったときは、ほかの試合にない緊張感を味わった。「彼らだって同じ大学生だ」と思えるまでに、まず数年かかる。そしていよいよ勝てると思ったときには、主力がけがをしたり、信じられないミスが起こったりする。伝統校に勝つには、完全に実力で上回らなければならない。そして、それを継続していかなければ勝つ経験は蓄積されない。新興大学の監督さんを見ていると、一流チームに育てるのに、たいてい15年以上かかっている。大体大、京産大、大東大、みんなそうだ。そんなチームも必ず浮き沈みがある。だからこそ、8年連続決勝進出の関東学院は心から凄いと思うのだ。
この本の中に、春口監督が恩師の綿井さん(故人・元日体大学長)から言われた言葉が何度か出てくる。春口さんが学生に厳しく当たりすぎたときに諭された言葉だ。「ラグビーは仲間作りだぞ」。スポーツは、と言ってもいいかもしれない。
そういうことだと思う。命を賭けた真剣勝負だからこそ、仲間との絆も深まるし、相手チームの選手とも仲良くなる。勝負にはとことん厳しきあるべきだけど、周囲を思いやる気持ちはとっても大切だ。僕の経験でも対戦相手の選手と仲良くなることはよくある。今でも試合をしたというだけで、打ち解けたりする。もちろん、ラグビーをやっていなかった人たちとも、僕はラグビーつながりでたくさん知り合いになった。
このブログも仲間作りかもね。
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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