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きのうは、池袋の芸術劇場で「火山灰地」という芝居を見た。劇団民藝創立55周年記念で、1月に第一部、3月に第二部をやるという壮大なスケールだった。
僕は芝居は素人なので評論しないけど、月に1本か2本はいろんなジャンルの芝居を見る。映画も好きだけど、ライブが好きなのかな。緊張感あるしね。火山灰地はもちろん1月の第一部も見た。1930年代半ばの北海道の話で、テーマも重いし、最初は難しいと思いながら見ていたんだけど、最後は引き込まれて時間を忘れた(眠ってませんよ)。大滝秀治さんの声には惹き付けられる。奈良岡朋子さんの演技の貫禄には驚いた。役者さんはみんな上手だった。見ていて安心感があった。
ふと、ラグビーのこと考えた。安心感のある選手がいるチームって強いよね。僕が好きだった99年W杯のワラビーズは、そんな選手ばかりだったけど、ティム・ホランのどんな試合でも波のないパフォーマンスにはいつも感心していた。そう考えると、安心して見ていられる選手はやはり海外の選手が多い。オールブラックスのウマンガも毎試合調子の波がない。日本選手には、そういうタイプは少ないかな。試合の重要度に比例してパフォーマンスが変わる選手が多いし、プレッシャーに押しつぶされる選手もいる。このあたりが安定してくると、常に質の高い試合ができるのだろう。トップリーグに僕が期待しているのは、試合ごとのパフォーマンスに波のない選手がたくさん生まれることだ。選手たちが、よく「もっとタフにならないと」って言うのは、そういうことだと思うなぁ。
もちろん、不器用でもいいと思う。「俺にはタックルしかない」って、タックルに賭ける選手には感動させられるし、マイクロソフトカップ決勝の東芝・宮下選手のタックルにはしびれたもんね。みんながマルチ・スキルをもっているわけではないから、自分に出来る範囲のことを毎試合全力でやることが大切なんだよね。
ありゃ、きょうは真面目すぎたかな。
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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