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ラグビー コラム 2025年4月28日

【ハイライト動画あり】筑波大学、後半に突き放して慶應義塾大学に勝利。ラグビー関東大学春季交流大会

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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トライを挙げるWTB濱島(筑波大学)

4月20日(日)からラグビー関東大学春季交流大会が始まった。Bグループは、昨季の関東大学対抗戦とリーグ戦、それぞれ4~6位の計6チームが総当たりで激突する。

4月27日(日)、慶應義塾大学(昨季対抗戦4位)と、大学選手権を逃した筑波大学(対抗戦6位)が慶應義塾大学グラウンドで激突した。なお、両校は昨季も春季大会で対戦し、45-43で筑波大学が勝利。対抗戦でも筑波大学が34-12で勝利していた。

ラグビー 関東大学春季交流大会2025

両校ともにU20日本代表合宿に数名ずつのメンバーが参加しており、その選手たちは参加できない中での試合となった。

CTB今野キャプテン(慶應義塾大学)

ホームの慶應義塾大学はキャプテンCTB(センター)今野椋平、副キャプテンWTB(ウィング)山本大悟(ともに4年)、リーダーのNO8(ナンバーエイト)恩田優一郎(3年)、SH(スクラムハーフ)橋本弾介、SO(スタンドオフ)大川竜輝(ともに4年)らが先発した。

一方の筑波大学は、U23日本代表に参加していたLO(ロック)磯部俊太朗(3年)、FL(フランカー)中森真翔(2年)、キャプテンSH高橋佑太朗(4年)が揃って先発し、新人のFL野口健(流通経済大柏出身)、WTB深田衣咲(東福岡出身)の1年生2人も初めて控えに入った。

今季から新たに就いた慶應義塾大学の和田拓HC(ヘッドコーチ)が「慶應といえばディフェンスなので、組織ディフェンスから着手している」と言えば、筑波大学の嶋崎達也監督は「タックルもやっているが、どっちかというと組織的なアタックをやっている」と話した。

関東大学春季交流大会2025

【ハイライト動画】Bグループ 慶應義塾大学 vs. 筑波大学

4月20日の初戦はともに快勝した両校の対戦は、午後0:00にキックオフされた。

先にチャンスを得たのは風上に立ったツクバブルーの筑波大学だった。前半5分、自陣のスクラムで相手の反則を誘い、22mライン付近からラインアウトのチャンスを得て攻撃を仕掛ける。

相手の反則の後、SH高橋がクイックリスタートして、最後はショートパスをつないでNO8大町尚生(4年)が飛び込み、SO水澤雄太(3年)がゴールを決めて7点を先制する。

トライを挙げた慶應NO8恩田

前半9分、すぐに慶應義塾大学も反撃し、キックオフから相手にプレッシャーを掛けて、スクラムを起点に攻撃を継続。最後はNO8恩田が右隅にトライを挙げて2点差に迫る。

14分、筑波大学が相手の反則からゴール前に攻め込み、最後はFW(フォワード)でこだわり、LO磯部がねじ込んでトライ。19分、慶應義塾大学も相手の反則からゴール前に攻め込み、SO大川がパスダミーから抜け出してトライを挙げて、10-14とする。

さらに26分、慶應義塾大学はキックカウンターから、WTB石垣慎之介(4年)が抜けだし、左に大きく展開した後、最後はSH橋本が右隅にトライを挙げて15-14と逆転に成功する。

トライを挙げるCTB飯岡(筑波大学)

対する筑波大学は33分、相手のトライラインドロップアウトから、FW、BK(バックス)と一体となってボールをつないで、最後はWTB飯岡建人(3年)が左隅に押さえて、21-15と再びリードしてハーフタムを迎えた。

後半、序盤の慶應義塾大学の攻撃を防ぐと筑波大学の時間帯となる。後半8分、相手のミスを誘って攻撃を仕掛け、左サイドでショートパスをつないで最後は、再びWTB飯岡がトライを挙げて、26-15とした。

さらに22分、筑波大学はSH高橋のハイパントから相手陣に攻め込み、SO水澤の裏へのキックを、走り込んだWTB濱島遼(4年)がキャッチし、そのままトライ。29分にもボールを継続し、最後は内側をフォローしたSH高橋が中央にトライを挙げて、38-15として勝負を決めた。

後半、ラインアウトでミスが出て、なかなか相手陣に攻め込むことができなかった慶應義塾大学だが、ロスタイムに途中出場のLO早川湧人(3年)が1本トライを返したところでノーサイド。筑波大学が38-20で勝利し、開幕から2連勝を達成した。

ラグビー関東大学春季交流大会2025

勝利した筑波大学の嶋崎監督は「接点で優位に戦えていたが、細かいミスがスコアに結びつかない状況が続いていた。ディフェンスは我慢しきれず、ペナルティになってしまう展開になったことは反省」と振り返った。

筑波大学キャプテンSH高橋

キャプテンSH高橋は「良いディフェンスができたと思う。アタックはミスやファンブルで終わってしまったが、後半、修正して取り切るところができた。ただ、このままでは対抗戦の上のチームには敵わないので、最後の取り切ることをやっていきたい」と前を向いた。

一方、慶應義塾大学の青貫浩之監督は、「去年と違って経験者がすごく少なく、若い力を試してがんばってくれたが、まだまだ実力差がある。ディフェンスはやってきたことは出ていたし、春は焦ることなくチャレンジしていきたい」と先を見据えた。

CTB今野キャプテンは「前半は100点とはいかないが、良いディフェンスができていた。後半、ラインアウトの部分でミスが出て、相手に好きなようにアタックをさせてしまった」と話した。

2連勝の筑波大学、次戦は5月4日(日)にホームの『CHUBU UT Field』(筑波大学グラウンド)に立正大学(昨季関東リーグ戦6位)を迎える。1勝1敗となった慶應義塾大学も4日(日)に、法政大学グラウンドで法政大学(昨季関東リーグ戦5位)と相対する。

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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