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ラグビー コラム 2025年4月18日

新ヘッドコーチの初陣で防御を見せたい慶大。立正大はボールを動かす新スタイルに挑む。関東大学春季交流大会

ラグビーレポート by 田村一博
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フレッシュな戦力の台頭や、勝負を懸ける4年生のアピールなど、この時期だからこそ見られる要素の詰まった関東大学春季交流大会が4月20日から始まる。

開幕節の試合のひとつとなるBグループの慶大×立正大は、それぞれ昨季関東大学対抗戦の4位と、関東大学リーグ戦1部の6位の対戦だ。
慶大グラウンドで12時にキックオフとなる。

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慶大は昨季同様、青貫浩之監督がチームの指揮官を務めるが、今季から和田拓ヘッドコーチ(以下、HC)も就任している。
同HCは慶大、横浜キヤノンイーグルスで主将を務めた。近年はイーグルスの採用担当として学生ラグビーを見てきた人。以前に、母校でジュニアコーチとして指導にあたったこともある。

就任が決まった後、2月にはチームに合流。監督とコミュニケーションを取りながらチーム作りを進めてきた。
時間をかけてやってきたのは、チームの伝統であり生命線のディフェンス。その成果を初戦から出していきたいところだ。

アタック面に関しては大枠は共有できているから、基本的なプレーを連続させていくことになりそうだ。
和田HCは、「はやく起き上がるとか、いい習慣をつけようと日頃から言っています」と話す。
相手よりはやいポジショニングや、先に動き出すなど、自分たちが大事にすることを積み重ねてスタイルを築き上げていくことになるだろう。

3月下旬には部内マッチもおこない、その時のパフォーマンスも、今回のメンバー選考の参考になっている。コンディションなども含め、現在のいちばんの布陣で初戦に臨む。
監督とHCは、「春は多くの選手を起用して、それぞれが経験を積んでもらいたい」方針だ。

キャプテンを務める今野椋平がこの試合からCTBで先発し、チームを牽引する。
アタック力も高いが、体を張るプレーが期待される。チームの先頭を走る立場となり、周囲にも、その必死さが伝わっている。プレーで仲間に刺激を与えそうだ。

リーダーのひとり、NO8で先発する米津幸治もプレーで周囲を鼓舞するタイプ。昨シーズンは関東大学対抗戦2試合、大学選手権準々決勝に途中出場したのみ。経験を積んで、FWとチームを前に出す存在になりたい。

今季のチームは、目標・スローガンとも「日本一」に定めた。結果だけでなく、普段の取り組みから日本一の意識を持ち続けようという覚悟が込められている。
その一歩目となる80分にしたい。

対する立正大は、チャレンジの春シーズンにするプランで初戦に臨む。
FWのパワーなど、フィジカル面の強さを前面に出してきたチームは、ハンドリングを重要視した戦い方で試合を重ねるつもりだ。

その意向は選手選考にも反映されている。
SO吉田碧那、CTB井村柊太は、チーム内でもスキルの高い選手。飯塚寛太、平尾晃太の両FLも器用さが評価される。

堀越正己監督は、これまでの戦い方からの変化にミスも出るだろうが、「思い切ったプレーをしてほしい」と話す。
ボールがこぼれた時こそ体を張ったプレーや密なコミュニケーションが大事になってくる。
「チームのいろんな可能性を引き出していきたい」と話す。

この試合でゲームキャプテンを務めるPR井川桃大朗(共同主将の一人)も、ランニングスキル、ハンドリングが得意なタイプ。機動力でチームに勢いをつけたい。
よく喋り、コミュニケーション能力にも期待がかかる。

もう一人の共同主将、馬越涼は18番でインパクトを与える役割を担う。こちらは寡黙なタイプ。タイプの違う両リーダーのどちらかが、常にピッチ上にいることになりそうだ。
今季のスタイルをどんどん出していく80分を目指す。

春、全勝しようぜ。
学生たちは志高く、初戦から全開で戦う。エキサイティングな展開、これまでと違うな、と思わせたら前進だ。

文: 田村 一博

田村一博

前ラグビーマガジン編集長。鹿児島県立鹿児島中央高校→早稲田大学。早大GWラグビークラブでラグビーを始める。ポジションはHO。1989年、ベースボール・マガジン社に入社。ラグビーマガジン編集部に配属される。1993年から4年間の週刊ベースボール編集部勤務を経て、1997年からラグビーマガジン編集長に就く。2024年1月に退任し、現在は編集者、ライターとして活動。

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