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昨季の選抜大会を制した大阪桐蔭
今年も3月23日から31日にかけて、『埼玉・熊谷スポーツ文化公園熊谷ラグビー場』を中心に、『第26回全国高等学校選抜ラグビー大会』が行われる。
熊谷の春の風物詩となっているこの大会は、全国9ブロックを勝ち抜いた代表29校と、開催県優勝の昌平(埼玉)、東西の実行委員会推薦枠の山梨学院(山梨)と大分舞鶴(大分)の計32チームが出場し、高校ラグビーの「春の王者」を決定する。
今年は23日(日)に1回戦、25日(火)に2回戦とコンソレーション(敗者戦)、27日(木)に準々決勝、29日(土)に準決勝、そして31日(月)に決勝と、すべて中1日での開催となった。ベスト8が出揃った27日の試合終了後にキャプテンにより再抽選が行われる。
『熊谷ラグビー場』(A、B、C、西グラウンド)を中心に開催されることは変わらないが、1回戦の一部は『熊谷市スポーツ・文化村くまぴあグラウンド』、敗者戦の多くは『深谷市仙元山公園多目的グラウンド』で試合が実施される。もちろん、有料試合となる準々決勝からはメインの熊谷ラグビー場(Aグラウンド)が使用される。
今大会、初出場は「花園」こと、全国高校ラグビー大会に昨季まで2大会連続出場している山梨学院、2021年に創部された早稲田佐賀(佐賀)の2校だ。
選抜は初出場の山梨学院
山梨学院は山梨1位で出場した関東新人大会は2回戦で敗れ、選抜出場を懸けた順位戦では流通経済大柏(千葉)に敗れたが、実行委員会推薦枠(東)で初出場となった。1回戦で京都工学院(京都)と対戦する。
早稲田佐賀は、昨夏の7人制ラグビーの全国大会に初出場し、今大会は九州大会Aパートで3位となり、自力で出場権を獲得した。早稲田佐賀にとっては15人制で初の全国の舞台となる。1回戦では「花園」連覇中で、選抜大会4回優勝、そして関東新人王者の桐蔭学園(神奈川)に挑む。
次に各ブロック王者の強豪校を見ていきたい。近畿大会の優勝は昨季の選抜王者で連覇を狙う大阪桐蔭(大阪)、準優勝は昨季の花園出場を逃し、サニックスワールドユース予選会王者の京都成章(京都)。大阪桐蔭は1回戦で茗渓学園(茨城)と、京都成章は目黒学院(東京)とそれぞれ強豪と激突する。
また、近畿大会では選抜優勝経験があり、昨季の花園準優勝の東海大大阪仰星が1回戦で敗退。2回戦で同じく2022年の選抜王者・報徳学園(兵庫)が敗退し、出場を逃している。
冬の花園、関東新人大会を制した桐蔭学園
関東新人大会は桐蔭学園が優勝、同じ神奈川の東海大相模が準優勝だった。昨季の選抜ベスト8の東海大相模は花園に出場できず、サニックスワールドユースの予選会は準優勝だった。1回戦は前述の通り桐蔭学園は早稲田佐賀と、東海大相模は名古屋(愛知)と対戦する。
他にも東北大会王者・秋田工業(秋田)、東海王者の中部大春日丘、昨季の選抜準優勝の石見智翠館(島根)を下して出場する中国王者の尾道(広島)、四国王者の松山聖陵(愛媛)、九州大会Bパート優勝の東福岡(福岡)、Aパート優勝の長崎北陽台(長崎)など、各ブロックの王者が出場する。
その中で、どの高校が春の王者となるのか。まず、どのチームも2回勝って花園のシード権を得ることができるベスト8進出が、1つ目のターゲットとなろう。
選抜連覇を狙う大阪桐蔭、花園2連覇中の桐蔭学園、選抜最多の6回の優勝を誇る東福岡、神奈川新人の決勝では桐蔭学園を下した東海大相模、近畿大会準優勝の京都成章、昨季は花園に出られなかった前回大会ベスト8の御所実業(奈良)などが上位進出を狙う。
また、選抜大会は冬の花園との相関関係があることでよく知られている。過去15回(コロナ禍と東日本大震災で中止された2011年、2020年大会を除く)の選抜大会を見ると、8校が春・夏連覇を達成しており、昨季の桐蔭学園も選抜大会はベスト4だったように、1大会を除いて、ベスト4以上の高校が冬も栄冠に輝いている。
2017年度の東海大大阪仰星のみが春の選抜ベスト16(プール戦2位)だったが、冬の花園で栄冠に輝いた。いずれにせよ、選抜大会は今季の高校ラグビーを占う大会となることは間違いない。
桜が咲くの中で、春の高校王者に輝くのはどの高校になるのか。今年も大いに楽しんでほしい!
【第26回全国高校選抜ラグビー大会出場校】
◆北海道:2校
・札幌山の手(北海道/20大会連続20回目)
・立命館慶祥(北海道/3大会ぶり2回目)
◆東北:3校
・秋田工業(秋田/9大会連続16回目)
・秋田中央(秋田/2大会ぶり8回目
・青森山田(青森/2大会連続2回目)
◆関東:6校
・桐蔭学園(神奈川/22大会連続23回目)
・東海大相模(神奈川/3大会連続6回目)
・國學院栃木(栃木/6大会連続11回目)
・茗溪学園(茨城/5大会連続16回目)
・目黒学院(東京/2大会連続3回目)
・流通経済大柏(千葉/2大会ぶり17回目)
◆北信越:2校
・開志国際(新潟/2大会ぶり3回目)
・日本航空石川(石川/9大会連続12回目)
◆東海:2校
・中部大春日丘(愛知/8大会連続15回目)
・名古屋(愛知/2大会ぶり4回目)
◆近畿:6校
・大阪桐蔭(大阪/3大会連続11回目)
・京都成章(京都/6大会連続13回目)
・御所実業(奈良/2大会連続9回目)
・関西学院(兵庫/2大会ぶり4回目)
・常翔学園(大阪/3大会連続15回目)
・京都工学院(京都/3大会ぶり9回目)
◆中国:1校
・尾道(広島/4大会連続16回目)
◆四国:1校
・松山聖陵(愛媛/5大会連続6回目)
◆九州:6校
・長崎北陽台(長崎/7大会連続11回目)
・東福岡(福岡/18大会連続21回目)
・筑紫(福岡/9大会ぶり6回目)
・佐賀工業(佐賀/12大会連続19回目)
・早稲田佐賀(佐賀/初出場)
・高鍋(宮崎/2大会連続9回目)
◆開催県:1校
・昌平(埼玉/2大会連続3回目)
◆実行委員会推薦枠:2校
・山梨学院(山梨/初出場)
・大分舞鶴(大分/6大会ぶり13回目)
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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