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ラグビー コラム 2025年3月6日

5勝3敗同士の「2位×3位」!入替戦2位圏内を奪い合う「狭山セコムラガッツ」×「中国電力レッドレグリオンズ」。ジャパンラグビーリーグワン2024-25 ディビジョン3第9節

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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狭山セコムラガッツが、初参戦のリーグワンで奮闘している。

今季からディビジョン3(D3)に参入したセコムラガッツ。第8節終了時点で新規参入3チームの中で最も高い2位(5勝3敗)につけている。

全15節のD3リーグ戦は残り7試合。このまま入替戦出場権が与えられる上位2チーム圏内をキープしたいところだ。

この状況で、3月8日(土)の第9節は、勝点4差で追走している3位(5勝3敗)中国電力レッドレグリオンズと激突する。

会場は、セコムラガッツがホストを務める足利ガスグラウンド(栃木県足利市)。ここは、チームが開幕戦でクリタウォーターガッシュ昭島を相手に歴史的なリーグ初勝利(24-15)を挙げた舞台でもある。

 

セコムラガッツは今週末に先発するNO8フェトゥカモカモ・ダグラスなど、強いボールキャリアーが多い。SH高(中が目)島理久也、SO忽那鐘太のハーフ団が牽引するアタックはアグレッシブで、スペースにボールを運ぶ展開力もある。

今季強化しているというディフェンスも1試合平均21失点(ディビジョン2位)という形で一定の成果を上げているようだ。また、試合を重ねるごとに修正を試みている。

かつて日新製鋼やヤマハ発動機でプレーし、息子ジェイコブが東芝ブレイブルーパス東京に所属しているスコット・ピアスHCが、第4節の試合後、プレーに波があることが課題と語ったことがあった。

「私たちがフォーカスしなければならないのは試合のメンタルパフォーマンスのところです。良いプレーはできるけど、それを80分間キープできていません。スカイアクティブズとの試合(第2節)は最初の十数分で19失点して切り替えられませんでした」

「前節(第3節)のルリーロ福岡戦は前半で45得点しましたが、後半は13得点でした。ディビジョン1に上がりたいなら、身体のコントロールはもちろん、メンタルの強みが必要です」

しかしその後は後半スコアが前半を上回る試合を続けてみせ、第7節ルリーロ戦では、前半を19得点で終えると、後半は38得点し57-3という大勝に繋げた。課題の抽出と修正を繰り返しながら、セコムラガッツは着実に成長している。

3位のレッドレグリオンズもリーグワン4年目で自信を深めている。

2季連続の最下位(5位)となった昨季は1勝10敗1分け。しかし今季はすでに5勝を上げている。

5勝の内訳はヤクルトレビンズ戸田とルリーロ福岡からそれぞれ2勝。もう1勝は絶好調の首位であり、同じ広島拠点のライバル・マツダスカイアクティブズ広島から奪った殊勲の勝利(26-22)だ。

しかもSA広島戦の第6節は、元サンウルブズ(SR日本チーム)の元主将であるエドワード・カークのリーグ戦50試合出場となるメモリアルマッチだった。

西川太郎共同キャプテンは「開幕戦であの点差(26-61)で負けてすごく悔しかった」と吐露し、その上で「開幕戦のチーム状態は絶対にレベルアップしていて、やっていることを出せばいけると話してきた」と語った。

首位を走るSA広島との切磋琢磨がレッドレグリオンズに好影響を与えている。

この第6節を含め、レッドレグリオンズはホスト広島で3連勝中。レッドレグリオンズの西川共同キャプテンのコメントにも力がある。

「昨シーズンは1勝しかできなかったのが今季は5勝目を上げたので、チームとしてすごく成長できていると思います。昨季は勝って反省することが全然できなかったので、充実したシーズンになってきたと思っています」

「ただトップ3に入ろうと思ったら、やっぱり上のマツダスカイアクティブズ広島さん、狭山セコムラガッツさん、クリタウォーターガッシュ昭島さんを絶対に倒さないといけません。しっかり反省してクオリティーを上げて臨んでいきたいです」

第9節は上り調子のまま、広島から栃木へ向かい、第4節に大敗(15-54)した相手、狭山セコムラガッツへのリベンジを狙う。

 

レッドレグリオンズはフォワードのパワープレーが大きな武器。LO西川共同キャプテンをはじめ、リーグを代表するタックラーの一人であるNO8森山皓太ら愚直なハードワーカーが多く、粘り強さもある。

まずは接点に自信を持つセコムラガッツのアタックを止め、敵陣勝負で確実にスコアしたい。順位が変わる可能性もある勝点4差の「2位×3位」対決。今週末はディビジョン3の熱き攻防戦に注目したい。

文:多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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