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開幕からの6戦を2勝2敗2引き分けと、なかなか本来のスタイルを見せられないでいた東京サントリーサンゴリアスが上を向いて走り始めたようだ。
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ジャパンラグビー リーグワン2024-25 D1 第7節-3 コベルコ神戸スティーラーズ vs. 東京サンゴリアス / D2 第5節-3 清水建設江東ブルーシャークス vs. 豊田自動織機シャトルズ
配信期間 : 2025年2月8日午前11:50 ~
2月8日(土)に神戸総合運動公園ユニバー記念競技場でおこなわれたリーグワン、ディビジョン1の交流戦、コベルコ神戸スティーラーズ戦に31-29と勝った。
この勝利で3勝2敗2引き分けと今季初めて白星を先行させた。
一方のスティーラーズの連勝は2でストップし、今季通算成績を3勝4敗とした。
7節終了時の順位はスティーラーズが6位、サンゴリアスが7位となった。
サンゴリアスは第3節、第4節と引き分けが続いたから、これで5戦連続の負けなし、そして3連勝。体をぶつけて自分たちのプライドを取り戻しつつある。
第6節、好調な静岡ブルーレヴズ戦でFWがブレイクダウンで一歩も引かず、勝利をつかみとって得たものは大きい。
スティーラーズ戦でも泥臭く戦い続けた。
ジャパンラグビー リーグワン2024-25 D1(2月8日)
【第7節 ハイライト】コベルコ神戸スティーラーズ vs. 東京サンゴリアス
試合開始直後から黄色いジャージーの全員で前へ出る意思が強く伝わってきた。
開始3分、アタックを17フェーズ重ねたシーンがあった。最後に3番、PRの垣永真之介がトライラインを越えたように見えた。それはTMOの末にトライキャンセルとなるも、チームの結束の強さが伝わった。そして、実際にサンゴリアスは固まりとなって動き続けた。
この試合がサンゴリアスキャップ102の垣永は、今季チームが苦しいとき、愛するチームのスピリットについて「全員が、どんな役割であろうと、そのとき自分がやるべきこと、求められることを遂行すること」と語ったことがある。
その言葉をピッチの一人ひとりが実行した。
前半13分、CTBマイケル・リトルの突破から先制点を許したサンゴリアスだったが、ハードワークは続いた。
同19分にSO高本幹也がPGで差を詰めて3-5とした後、ハーフタイムを挟んだ後半2分までに3連続トライを奪って24-5と差を大きくした。
奪ったトライに、華麗なものはひとつもなかった。
風上をうまく使い、敵陣に入り込む。SH流大の巧みなリードによりFWがモメンタムを作った。
前半30分のトライは最後にLOハリー・ホッキングスが防御の壁を突き破る。38分のトライはWTB尾崎泰雅が奪ったが、全員でゴール前に殺到して人を寄せた後、左隅に飛び込んだものだった。
後半2分のHO堀越康介主将のトライも、モールを押し切って奪った。
風上に立ったスティーラーズに反撃に転じられた時間帯もあった。
フィジカリテイに自信を持ち、アタック力のある選手が多い相手に走られて2トライを奪われる(SOブリン・ガットランド、WTBアタアタ・モエアキオラのトライ)。
24-17と迫られたが、再度突き放すトライも泥臭かった。後半18分に右のWTB、尾崎晟也が挙げたものは、SH流のキックがきっかけだった。
チェイスした尾崎は、相手が確保し損ねたボールをセービング。確保して味方につなぐ。そして、重なったフェーズの最後、パスは背番号14に渡った。
尾崎晟也が走り切り、SO高本のコンバージョンキックも決まる。31-17とした。
24分のワイサケ・ララトゥブア、35分の中嶋大希と、スティーラーズに2トライを許して追い上げられるも、ラストシーンでは途中出場の背番号16、今季初出場のHO宮崎達也がブレイクダウンで相手ボールをスティールして歓喜の時を迎えた。
わずか2点差の勝利は、熱量の総量で上回った結果だった。
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ジャパンラグビー リーグワン2024-25 D1 第8節-1 東芝ブレイブルーパス東京 vs. 東京サンゴリアス
配信期間 : 2025年2月15日午後1:50 ~
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配信期間 : 2025年2月15日午後2:20 ~
試合後の小野晃征ヘッドコーチは、今季繰り返してきたフレーズを口にした。「プロセスは間違っていない。そこは絶対に崩したくなかった。そう信じてきたから得た結果です」
選手たちが自信をつかんだことに確信を持っていた。
敗れたスティーラーズの共同主将、LOブロディ・レタリックはミスと前半に受け身になったことを悔やみ、「(そういうプレーをすると)素晴らしいチームには痛めつけられる」と話した。
不器用ながらも、大きなものをつかんだサンゴリアス。全員の勝利への執念と、流、高本のHB団が見せた冷静さは、ファンにも届いた。
文: 田村 一博
田村一博
前ラグビーマガジン編集長。鹿児島県立鹿児島中央高校→早稲田大学。早大GWラグビークラブでラグビーを始める。ポジションはHO。1989年、ベースボール・マガジン社に入社。ラグビーマガジン編集部に配属される。1993年から4年間の週刊ベースボール編集部勤務を経て、1997年からラグビーマガジン編集長に就く。2024年1月に退任し、現在は編集者、ライターとして活動。
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