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ラグビー コラム 2025年1月16日

2位×3位!好調維持の「静岡ブルーレヴズ」×昨季王者「東芝ブレイブルーパス東京」。ジャパンラグビーリーグワン2024-25第5節

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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4年目を迎えたリーグワンのディビジョン1は混戦模様だ。

その中心にいるチームのひとつが、第4節終了時で3位(3勝1敗)の静岡ブルーレヴズ。過去3季で8位だった”中位チーム“からの脱却を図る。

その意味において、1月18日(土)、本拠地の静岡・ヤマハスタジアムで迎え撃つ昨季王者、2位(4戦全勝)の東芝ブレイブルーパス東京戦は試金石となる。リーグ戦で6連敗中の相手から4勝目を挙げれば、この上ない自信になるはずだ。

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挑戦を受けるブレイブルーパスは4戦全勝だが、絶好調というわけではないだろう。

前節は今季昇格してきた最下位の浦安D-Rocksに22-14の辛勝。パフォーマンスは低調で、後半35分まで5点差の大接戦であり、今季初黒星の可能性もあった。

「正しいマインドセットを持って試合に臨まないと苦しむことになります。それは自分たちだけではなく、リーグ全体に言えることです。浦安D-Rocksさんは良い選手がそろっていて、今日は勝ってもおかしくない試合をしました」(ブレイブルーパス、トッド・ブラックアダーHC)

指揮官は苦戦の理由のひとつに「正しいマインドセットを持てなかった」ことを挙げた。開始3分でトライを「簡単に取れてしまった」(ブレイブルーパス、HO原田衞)こともその後の苦戦の理由だったろう。浦安D-Rocksの充実もあった。

チームとして正しいマインドセットで臨めなければ、昨季王者であっても最下位チームに敗北寸前まで追い詰められる――。それが今季のディビジョン1なのだろう。

でもブレイブルーパスは負けなかった。敵陣でのプレー遂行力、決定力に差があった。

「最後に勝てたのはガマン強く戦えたからだと思います。結果を残すチームは、今日のような試合でも一貫性を持って正しいゲームプランで勝利を収めることができます」(ブレイブルーパス、ブラックアダーHC)

「今日は自分たちで崩れてしまった部分があるのですが、勝って反省できるので、修正して来週に向かいたいと思います」(ブレイブルーパス、HO原田)

 

勝って反省した一戦から、心機一転、開幕5連勝を狙うブルーレヴズ戦のスタメンには大駒が戻ってきた。

ニュージーランド代表のFLシャノン・フリゼル、そして開幕戦からのハイ・パフォーマンスをみせてきたSOリッチー・モウンガ。そして筑波大学元主将のSH杉山優平。昨季優勝に貢献した主軸3名が先発に戻った。

ブレイブルーパスにベストメンバーを揃えさせた相手、今季ブルーレヴズは難敵だ。前節苦戦した浦安D-Rocksに対しては第2節で大勝(62-19)している。

ただブルーレヴズも前節は苦しんだ。昨季4強の横浜キヤノンイーグルスに35-53で今季初黒星を喫したのだ。

「まだ全試合で勝てるようなチームではないです」

そう語ったのは2季目を迎えた藤井雄一郎監督だ。宗像サニックスブルースの指揮官時代はボール保持のランニングラグビーを志向、独自のスタイルを築いた。

今季のブルーレヴズは飛躍への期待感が高まっている。開幕3連勝はチームに良い影響を与えているようだ。

「(開幕3連勝で)選手たちも自信をつけています。昨季はディフェンスが良くなかったので、プレシーズンはディフェンスを修正してきました」

「アタックは試合ごとに良くなっている感触はありますが、その中で相手(イーグルス)に50点以上を取られたことは反省点です」(ブルーレヴズ、藤井監督)

 

注目のブレイブルーパス戦のメンバーは、先発4名が替わった。スクラムの支柱である背番号3にはPR郭ブン慶、背番号8にはマルジーン・イラウア。バックス変更は2名。WTBヴァレンス・テファレとFB山口楓斗がスターターに選ばれた。

今季先発を任されているSH北村瞬太郎(23歳)、すでに不動の主軸となっているSO家村健太(23歳)の若きハーフ団は変わらず。

8トライで2位以下に5トライ差をつけているWTBマロ・ツイタマ。D1最多78回のボールキャリーを記録する突進キング、CTBヴィリアミ・タヒトゥアも引き続き先発となる。

ブルーレヴズは今週、今季修正してきたディフェンスの再建が懸かる。ブレイブルーパスのフィジカリティ溢れる正統派アタックを止められるか。激しい肉弾戦が予想される。

ブルーレヴズの試合では、必ずスクラムが焦点となる。武器のセットピースで優位に立てば昨季王者の撃破は十分にある。

NZ代表コンビ(フリゼル&モウンガ)と杉山が戻ってきたブレイブルーパスは本領発揮なるか。2位×3位の上位対決。注目のキックオフは土曜日の午後1時だ。

文:多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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