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ラグビー コラム 2024年12月13日

運命の分かれ道「入替戦」。立教大学×明治学院大学。関東大学対抗戦A・B入替戦2024

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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命運が分かれるラストゲームだ。

関東大学対抗戦A・B入替戦が2024年12月14日(土)、今年も埼玉・熊谷ラグビー場で行われる。

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降格かA残留か。昇格かB残留か――。1点差であっても決定的な岐路となる両校シーズン最後の大一番。入替戦の季節が、今年もやってきた。

第1試合は11時30分キックオフの「立教大学」(対抗戦A7位)×「明治学院大学」(対抗戦B2位)」。

チャレンジャー・マインドで攻めかかれるのは、対抗戦Bで6勝1敗だった明治学院大だろう。

唯一の敗戦は全勝対決となった11月24日の成蹊大学戦。終盤までもつれるシーソーゲームで8点差(28-36)で競り負けたが、B2位で2014年度以来の対抗戦Aグループ参戦への挑戦権を手にした。

監督は元早稲田大学、リコーの名スクラムハーフだった月田伸一氏。チームOBでキヤノンで活躍した上原哲BKコーチなど充実の指導陣を誇る。

主将のFL吉田隼輔は國學院栃木出身の実力者で、高校同期には早稲田大のSH細矢聖樹ら。2人いる副将は東農第二出身のLO小林大介、 もう一人のSO/FB中村航遥は日川高の元主将だ。

ハーフ団が生み出す展開力が魅力的で、キーマンの一人は3年生SO後藤朝霧。パス、ラン、キックの三拍子が揃う東福岡出身のプレーメイカーだ。

悲願達成へ向けた大一番で、奮戦が期待されるのがフォワード陣だ。

先発メンバーは対抗戦Bの成蹊大学戦から1名替わり、リザーブからルーキーPR森田眞乃介(本庄第一高)が背番号3を背負う。トイメンは立教大の4年生PR八代デビット太郎。大一番でのスクラムワークに期待が掛かる。

そのほかFL吉田主将を筆頭にFW先発陣は変わらず。FW先発8人中7人が身長170cm台だが、運動量やコリジョンで、サイズでは上回る立教大FWを凌駕したい。

ゲームメイクを担うハーフ団は強豪校出身の3年生コンビ。SH 国原碧東(國學院栃木)とSO 後藤(東福岡)だ。副将のFB中村航遥は引き続きフルバックでの先発となる。

一方、2020年から守り続けている対抗戦Aの座を死守したい立教大。

今季対抗戦Aの勝利は日本体育大学戦(45-17)のみとなったが、筑波大学には6点差(23-29)と肉薄。その筑波を破った青山学院大学とは最終盤まで勝敗の分からない3点差(32-35)の大熱戦。

目標に掲げた大学選手権出場は叶わなかったが、今季対抗戦の中位にふさわしい実力者といってよいだろう。

長年強化してきたスクラムなどFWの一貫性も特長になってきたが、やはり今季特筆すべきは決定力のあるバックス陣。

主将のSH伊藤光希、SO中優人のハーフ団は桐蔭学園V2メンバー。同期はHO中山大暉慶大主将)、LO青木恵斗帝京大主将)、NO8佐藤健次(早稲田大主将)、CTB秋濱悠太明治大副将)ら。当時高校1年生だったFB矢崎由高(早稲田大)らと高校頂点を味わった。

さらには大学1年から主力だった佐藤侃太朗(國學院久我山)、攻守に秀でる江田優太(荏田東)のセンター陣はクオリティが高く、そして青山学院大戦で2トライを挙げたFB大畑咲太(東海大仰星)は世代屈指のランナー。

 

今季ラストゲームとなる集大成、その先発メンバーは青学大戦から2名が替わり、付属校(立教新座)出身の3年生FL日野幹太、千葉・幕張総合高出身の2年生WTB有賀貫人がスターターとして大一番に挑む。

挑戦者の明治学院大は、サイズの大きい相手FWとのセットプレー・バトルで安定感を出したい。そしてディフェンスで粘り、接戦に持ち込む。アタックではフェーズ数が伸びると格上有利の傾向があるため、少ないフェーズ(スペシャルプレーなど)で獲りきる得点パターンを期待したい。

立教大は呆気ない先制トライからプレー精度が落ちるなど、実力上位ゆえの落とし穴にはまることなく一貫性を出したい。ゲームリーダーたちの試合中の態度、発言も重要になるだろう。明暗がくっきりと分かれる究極の一戦のゆくえは、果たして――。

文:多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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