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ラグビー コラム 2024年11月22日

101回目の早慶戦。14年ぶりの優勝を目指す早稲田大学は全勝を守れるか。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 早稲田スポーツ新聞会
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筑波大学戦でディフェンスを突破するFB矢崎

今年も11月23日がやってくる。伝統のラグビー早慶戦だ。今年で101回目を迎える歴史的なゲーム。

直近の対戦では早稲田大学が9連勝と戦績を伸ばしている。しかし、そのほとんどが接戦。実力だけでは決まらない何かが、この一戦には潜む。果たしてどちらに軍配が上がるのか、関東ラグビーの聖地・秩父宮ラグビー場で、今年も熱戦の火蓋が切られる。

ラグビー 関東大学対抗戦2024

早大は前節で筑波大学と対戦。帝京大学を破り、勢いに乗る早大は気を抜くことなくその強さを見せつけた。試合は開始直後に早大が圧巻の連続攻撃を仕掛け、ノーホイッスルで先制のトライを挙げる。

筑波ディフェンスを引きずりながらゲインするCTB野中

直後、自陣での筑波大ボールラインアウトから、守備の隙を突かれスコアを振り出しに戻されるも、その後はディフェンスのギアを入れ替え、インゴールを割らせず、着実に得点を重ねて地力の差を見せつけた。44-7と快勝で開幕からの連勝を5に伸ばした。

対する慶應義塾大学はここまでの対抗戦で2勝3敗と苦戦を強いられている。しかし、前節の立教大学戦では復調の兆しを見せた。得意のモールで猛攻を仕掛けると、HO(フッカー)中山大暉主将が、5トライを奪う活躍でチームをけん引。39-14と快勝で早慶戦へ弾みをつけた。

さらに今季の慶大は連続アタックの強化に力を入れてきた。そこで注目したいのがルーキーのSO(スタンドオフ)和田健太郎と、WTB(ウィング)小野澤謙真だ。

1年生ながら早くも黒黄軍団のスタメンに名を連ねている2人。和田がSH(スクラムハーフ)小城大和とともに繰り出すハイテンポの攻撃と、小野澤のディフェンスを翻弄する華麗なステップワークには要注意だ。

ラグビー 関東大学対抗戦2024

一方、早大の注目選手はFB(フルバック)矢崎由高(スポ2=神奈川・桐蔭学園)だ。言わずと知れた日本ラグビーのスターは、今季も早大アタックの起爆剤として大いに暴れている。堅いチームディフェンスから、一気に相手のインゴールを堕とす圧倒的なスピードと決定力に注目したい。

また、両CTB(センター)の野中健吾(スポ3=東海大大阪仰星)と、福島秀法(スポ3=福岡・修猷館)にも期待だ。

筑波大戦でトライを挙げる活躍を見せたCTB福島.

野中は卓越したテクニックとゲームコントロール。福島は強靭なフィジカルから繰り出される突破力とタックル。攻守にわたって大きな役割を担いながら、今季安定したパフォーマンスで、チームの中核として活躍する3年生コンビから目が離せない。

11月に入り帝京大戦を含め、3試合目となる今節。さらに1週間後には最終節の明治大学戦を控えている。強度の高い試合が続く、タイトなスケジュールをこなす早大だが、慶大に勝利すれば唯一の全勝チームとして単独首位に立つ。

14年ぶりとなる対抗戦の優勝、そしてその先の日本一に向けて絶対に落とすことのできない重要な一戦を迎える。『早稲田のプライド』をかけてタイガージャージーを打破せよ。

文:西川龍佑/写真:権藤彩乃(早稲田スポーツ新聞会)

早稲田スポーツ新聞会

早稲田スポーツ新聞会

1959(昭和34)年創刊。人気の野球、ラグビーを中心に早大体育会44部をくまなく取材し、年12回の新聞発行およびWebやSNSによる情報発信を行う。現在部員170名で活動。»早スポHP»Twitter»Facebook

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