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ラグビー コラム 2024年11月9日

全勝を守り勢いを加速させる早稲田大学、筑波大学と対戦。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 早稲田スポーツ新聞会
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インゴールまで駆け抜けるSO服部

ラグビー関東大学対抗戦は後半戦を迎え、第5節となった。これまで早稲田大学は破竹の4連勝中であり、総失点はわずか23点。鉄壁の守備と圧倒的な攻撃力で勝ち点を重ねている。帝京大学に勝利した前節から1週間、喜びもつかの間に対戦するのは筑波大学だ。

ラグビー 関東大学対抗戦2024

「夏合宿では帝京大に勝った1週間後に天理大学に負けた。今回は1週間後には筑波大戦がある。対抗戦はまだ終わりではないので気を抜かず、しっかりと準備して臨みたい」と、近年稀にみる快勝を遂げた直後でも、HO(フッカー)佐藤健次主将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)は次戦を見据えていた。

前節は秩父宮ラグビー場で行われた帝京大戦。大学ラグビー最大級の熱戦を観戦するために会場には多くのファンが駆け付け、今季一番の大盛り上がりを見せた。

前半12分に早大のWTB(ウィング)田中健想(社1=神奈川・桐蔭学園)がトライに成功すると、続く17分、20分にもインゴール右隅に田中健がグラウンディング。鮮烈なハットトリックで19-0とリードを一気に広げ、先制のパンチを帝京大に見舞った。

その後、2トライを返されるものの、早大は流れを渡すことなく後半も得点を重ねていく。服部亮太(スポ1=佐賀工)のロングキックや安定したセットプレー、強固なディフェンスで帝京大の前進を許さず、王者相手に徹底したエリアマネジメントでペースを握った。試合は48-17と31点差をつけて早大が見事に快勝した。

対する筑波大は対抗戦初戦で慶應義塾大学に34-12で勝利すると、勢いそのままに立教大学との接戦も制した。しかし、青山学院大学に31年ぶりの敗北を許し、日本体育大学には大差で勝利したものの、明治大学には31-0と完封での黒星を喫した。

3勝2敗、勝ち点は18で4位につけているが、全国大学選手権に出場できる5位以内は混戦を極める。筑波大は今節、何としても勝ち点を奪いに来るため緊張感のある試合運びになることは間違いないだろう。

注意すべきプレイヤーはバックスリーの3名。両WTBの大畑亮太飯岡建人、FB(フルバック)の増山将は持ち前の快足と積極性の高さで何度もチャンスを演出してきた。特に増山はU20日本代表に選ばれた注目の15番。キックを主軸にする早大にとって彼らのカウンターアタックは要注意である。

トライを喜ぶFL城

早大のキープレーヤーは両FL(フランカー)の城央祐(スポ1=神奈川・桐蔭学園)、FL田中勇成(教3=東京・早実)と、NO8(ナンバーエイト)鈴木風詩(社4=国学院栃木)だ。

低いタックルで突き刺さるFL田中

バックローは豊富な運動量で早大ディフェンスの中核となり、キックチェイスでも重要な役割を担う。筑波大の強気なランナーを自由にさせないために、縦横無尽にグラウンドを駆けまわる。キックゲームと的確な守備で筑波大を自陣に押し込み、得点圏に侵入させなければ優位にゲームを進めることができるだろう。

昨年は38-35と苦戦を強いられた相手に、今季は危なげなく白星を飾ることに期待したい。次戦には早慶戦が控える。伝統の一戦に向けて勢いをさらに加速していくため、そして、対抗戦全勝優勝を遂げ『Beat Up』を体現するため、絶対に負けられない戦いは11月10日、熊谷ラグビー場で午後2:00にキックオフだ。

文:村上結太/写真:西川龍佑、伊藤文音(早稲田スポーツ新聞会)

早稲田スポーツ新聞会

早稲田スポーツ新聞会

1959(昭和34)年創刊。人気の野球、ラグビーを中心に早大体育会44部をくまなく取材し、年12回の新聞発行およびWebやSNSによる情報発信を行う。現在部員170名で活動。»早スポHP»Twitter»Facebook

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