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ラグビー コラム 2024年3月7日

連敗阻止はどちらか。再起をかけた4勝4敗同士の「クボタスピアーズ船橋・東京ベイ×トヨタヴェルブリッツ」!NTTジャパンラグビーリーグワン2023-24第9節交流戦

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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クボタスピアーズ船橋・東京ベイ vs. トヨタヴェルブリッツ

4勝4敗同士の注目カードだ。

ディビジョン1(D1)第9節交流戦。3月9日(土)は、東大阪市花園ラグビー場で、6位のクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(勝点21)が、7位のトヨタヴェルブリッツ(勝点19)を迎え撃つ。

ホストのスピアーズは前節、三菱重工相模原ダイナボアーズに28-34で4敗目を喫した。

これは前身トップリーグ以降では初めてのダイナボアーズ戦黒星となった。

スピアーズのフラン・ルディケHC(ヘッドコーチ)は、乱れた規律(ペナルティ13回、イエローカード1枚)について厳しい表情だった。

「プレッシャーが掛かった場面でペナルティを重ねてしまい、やりたいラグビーができずに自滅してしまいました」

昨季初優勝したスピアーズは今季、すべてのチームが渾身の力で挑んでくる「前年度優勝チーム」としての立場を初めて経験している。

昨季優勝メンバーのケガなどによる離脱(HOマルコム・マークス、PRオペティ・ヘル、SOバーナード・フォーリーら)も重なり、逆風を受けながらの闘いが続く。

前身トップリーグ含めて4季連続のトップ4入りへ、ここで踏みとどまれるか。

 

勝負所となるヴェルブリッツ戦のスタメンは、先発は前節から4人を変更。

U20南アフリカ代表を経験しているHOスカルク・エラスマス。LOルアン・ボタ。WTB金秀隆。そしてリーグ戦は今季出場となるFB島田悠平だ。

リザーブには、出場すればリーグ戦は初キャップとなる元帝京大学主将の江良颯。そしてカテゴリAになったPRオペティ・ヘルが第2節以来、待望のメンバー入りを果たした。

一方のヴェルブリッツも前節敗戦を喫しており、連敗阻止をかけた闘いとなる。

前節はコベルコ神戸スティーラーズに22-57で大敗。後半にリズムを崩して一気に引き離された。

「後半の最初、キックオフからのラインブレイクやインターセプトなど、失点が続き、スイッチが切れたような瞬間がありました」(ヴェルブリッツ、ベン・ヘリング ヘッドコーチ)

「チームのメンタリティの部分、『なぜスイッチを切ってしまったのか』といった部分をもっと追求していかないといけません。もう一度、自分たちの準備を見直していきたいと思います」(ヴェルブリッツ、FL姫野和樹主将)

ヴェルブリッツをみていると、つくづくチーム作りの難しさ、D1の高い競技レベルを感じる。

3人まで同時出場可能なカテゴリC(他国代表歴のある選手)は、南アフリカ代表のピーターステフ・デュトイ、NZ代表ハーフ団のSHアーロン・スミス、SOボーデン・バレット

各ポジションで現役世界最高レベルの3人がおり、日本代表の経験者・有力候補も豊富に揃えたチームが、リーグ戦の折り返し時点で7位にいる。

前節の試合後、FL姫野主将は「ミドル(中盤)で攻め過ぎて自分たちの精度が落ちてしまい、そこでカウンターパンチを食らうことがすごく多かった」と語った。

中盤で揉みすぎて攻撃権を失う場面は、逆転負け(27-43)を喫した第4節埼玉ワイルドナイツ戦(41分、56分、66分など)にもみられた。今季は特に後半は“徹底した敵陣勝負”が現実路線ではないだろうか。

 

ここで負ければ2連敗。再起をかけた一戦の出場メンバーが発表されている。

先発は前節から2名(PR須藤元樹、WTB和田悠一郎)の変更となった。ハーフ団は変わらずSHスミス&SOボーデンのNZ代表コンビだ。

注目は、ここまでウイングで先発していた高橋汰地のフルバック起用だろう。明治大学時代にもフルバックも経験している高橋のパフォーマンスに注目したい。

連敗阻止を阻止して、トップ4争いに食らいつくのはどちらか。運命のキックオフは12時だ。

文:多羅 正崇
多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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