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ラグビー コラム 2023年12月4日

【ハイライト動画あり】「オールアウト」の明大、前半のリード守り100周年の早明戦を制す

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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ラグビー 関東大学対抗戦2023

【ハイライト動画】明治大学 vs. 早稲田大学

明大のこの日のテーマは「オールアウト」。力を出し切るという言葉通り、ディフェンスでは激しく前に出て圧力をかけ続け、早大のミスを誘った。後半20分にも縦突進の連続でFB池戸将太郎(4年)がトライし、41-3とリードを広げる。誰もが明大の勝利を確信する点差だったが、早大はあきらめていなかった。「明治の足が止まってきた」(早大FB伊藤)と、自陣から思い切ってアタック。後半27分、WTB矢崎由高(1年)が左コーナーに飛び込んで、41-10。30分には、FL安恒直人(3年)の突破をサポートしたHO佐藤健次(3年)がトライして41-17。明大も安田がトライを追加して、46-17とするが、早大はLO池本大喜(4年)、FB伊藤、HO佐藤が3連続トライ。後半40分で46-38と8点差に迫った。しかも、ロスタイムは約8分あり、スタジアムがざわつきはじめる。

海老澤琥珀(明治大学)

しかし、早大の反撃もここまで。試合を決定づけたのは、怪我の廣瀬雄也キャプテンに代わってゲームキャプテンを務めた明大LO山本嶺二郎(4年)だった。早大がゴールラインを背負ったボール争奪戦で山本は「早稲田さんに攻め疲れというか、ゆるみが見えたので、油断しているところでファイトしてみました」と、ボールを守っている選手を押し込んでカウンターラックに成功。こぼれたボールを交代出場のSH登根大斗(3年)が拾ってトライ。伊藤耕太郎がゴールを決めて53-38と再び突き放すと、終了間際、ラインアウトからのサインプレーで海老澤琥珀がトライし、ダメを押した。

矢崎由高(早稲田大学)

モストインプレッシブプレーヤー(MIP)は、早大WTB矢崎由高(1年)。プレーヤーオブザマッチ(POM)は、最初の2トライをあげた松下潤一郎(4年)が受賞した。勝った明大の山本嶺二郎キャプテンは「苦しい時間帯がありましたが、ONE MEIJI(ワンメイジ)で守り切り、勝ち切れたことを嬉しく思います。試合のテーマは、オールアウトでした。全力を出し切り、体力的に厳しかったのですが、走り切ることができました」とコメント。神鳥裕之監督は次のように話した。「これぞ、早明戦。簡単にあきらめないのが早稲田さんです。後半の失点の多さは課題ですが、コミュニケーションを80分間維持することが大事だと思います」。

敗れた早大の伊藤大祐キャプテンは「チャレンジャーとしては保守的になったところがあった。もっと攻める姿勢を見せていきたい」とコメント。後半の猛追については「伝統ある早明戦であり、たくさんの人が応援してくださる前で、このままじゃ終われないという気持ちでした」と語った。この結果、明大は関東大学対抗戦Aで2位となり、全国大学選手権に準々決勝から出場することになった。一方、早大は3位となり、初戦(3回戦)で関東大学リーグ戦1部3位の法政大と対戦。勝った場合、準々決勝で関西王者の京都産業大と対戦することになった。

文:村上 晃一
村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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