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オーストラリア vs. フィジー
フランス各地で熱戦の続くラグビーワールドカップ2023は2週目に入り、この日サン=テティエンヌで行われたゲームでは、初戦白星の「ワラビーズ」こと、オーストラリア代表と、ウェールズとの初戦を落としながらもボーナスポイント2点を獲得したフィジー代表が対戦。
2連勝で次節のウェールズ戦を迎えたいワラビーズと、プールCの2強に割って入りたいフィジーという構図でキックオフを迎えた試合は、最後まで手に汗握る熱戦となった。
試合が動いたのは3分。ワラビーズは相手の連続ペナルティに乗じる形で、FB(フルバック)ベン・ドナルドソンが、PG(ペナルティゴール)を決め、3点を先制する。対するフィジーは持ち前のランニングラグビーを展開するなか、12分にSH(スクラムハーフ)シミオネ・クルヴォリが、ペナルティゴールを決め、試合を振り出しに戻す。
その後、試合は互いにアタックを仕掛け合う緊迫した展開となるなか、フィジーが21分にPGを決めて先行すると、オーストラリアはSHニック・ホワイトによる「50:22」を起点に、クイックリスタートの奇襲からパスをつなぎ、WTB(ウィング)マーク・ナワンガニタワセがインゴールへ飛び込みトライ。オーストラリアが8-6とリードを取り戻す。
しかし、僅かながら押し気味に試合を進めるフィジーは、27分と33分にクルヴォリがペナルティゴールを決めて着実に3点ずつ積み上げ、12-8とリードしてハーフタイムを迎える。
白熱の後半は、フィジーの追加点で先にスコアが動く展開に。フィジーは上半3分、ハーフウェイライン付近からクルヴォリの蹴ったコンテストキックをCTB(センター)チョスア・トゥイソヴァがキャッチすると、そのままインゴールへ持ち込んで、初トライを挙げる。キックの当たっているクルヴォリが角度のない位置からのコンバージョンも決め、フィジーが19-8とリードを広げる。
得点の気配がしないオーストラリアは、10分過ぎから徐々に敵陣でのプレー時間を増やし、20分過ぎにかけて3度ほど相手インゴール付近へ迫るも、ことごとくフィジーのジャッカルからのペナルティでボールを失い、時間ばかりが経過する。
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