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明大にとって、昨年度の春季大会こそ勝利を収めたものの、直近2年の関東大学対抗戦で連敗している宿敵だ。両校の試合はいずれも白熱した戦いとなっており、今週の試合も接戦が予想される。まずは、昨年度の公式戦2試合を振り返る。
昨年度の初戦となったのは、静岡県エコパスタジアムで行われた春季大会。前年度の全国大学選手権の決勝で帝京大に敗れていた明大は、並々ならぬ闘志を持って試合に挑んだ。
試合は前半からお互いの力強いアタックが光り、接戦に。後半35分までリードを許す苦しい展開ではあったが、後半37分に逆転すると、試合終了間際にもダメ押しの追加点を取り、35-26のスコアで勝利した。最後まで諦めない姿勢が勝利を導いた、まさに気持ちで勝ったと言えるような試合だった。
2戦目となったのは、秩父宮ラグビー場で行われた対抗戦。PG(ペナルティゴール)で先制こそするも、その後は相手の強力FW(フォワード)の前に苦戦。セットプレーから反則を許し、相手の得点を許す展開が続いた。後半は、BK(バックス)の動きが光るプレーや、ディフェンス面の奮闘が見えたりと好材料も多かったが、13-29で黒星を喫した。
昨年度は練習試合を含め、3戦で1勝2敗。練習試合こそ、19-54と完敗したが、残りの2試合は接戦に持ち込むことができており、本領を発揮することができれば、互角の戦いができるだろう。
「対抗戦はスクラムでやられた」(HO/フッカー松下潤一郎・法4=筑紫)。昨年度圧倒された際のFWメンバーが多数残る帝京大のFWが、今年度も脅威になることは間違いない。それでも、今年度の明大FWは一味違う。新チーム始動以降、帝京大FWを意識して、例年よりもスクラムを試合形式で組んできた。
昨年度対抗戦・帝京大戦で奮闘する山本嶺
東海大戦では、後半20分にゴールライン前からのスクラムで相手を圧倒し、得点に結びつけるなど、その成果は形となってきている。「FWが強い相手なので、逆にドミネートして相手のFWを黙らせる、FWから圧倒したい」(左LO/ロック山本嶺二郎・法4=京都成章)。春シーズンにやってきたことが試されるという意味でも、大事な試合となりそうだ。
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