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ラグビー コラム 2023年4月3日

ネルソン・マンデラ大統領が応援した1995年大会は必見。1999年は日本代表NO8ジェイミー・ジョセフもプレー

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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1999年ウェールズ大会 ウェールズ vs. 日本

そして、1999年10月、第4回ウェールズ大会が開幕した。日本代表は平尾誠二監督が率い、アンドリュー・マコーミックが海外出身選手として初めて日本代表キャプテンとなる。当時、福岡県のサニックスでプレーしていたジェイミー・ジョセフ、グレアム・バショップという元オールブラックスも日本代表入り。チームをけん引する。現在の日本代表ヘッドコーチ、ジェイミー・ジョセフはNO8として3試合すべてに出場した。

ホスト国のウェールズ代表戦では、バショップのパスを受けた快足WTB大畑大介がタッチライン際を快走してトライをあげる。アルゼンチン代表戦は、現在、京都産業大学ラグビー部の監督として手腕を発揮するSO廣瀬佳司と、この大会の得点王となるゴンツァロ・ケサダのPG合戦となる。ともに、約7万人収容のミレニアム・スタジアムでの開催だ。

決勝トーナメントからは4試合をピックアップ。準々決勝の南アフリカ代表対イングランド代表では、南アフリカ代表SOヤニー・デビアーがドロップゴールを5本決める驚異的パフォーマンス。キャプテンは、今は亡き大型SHユースト・ファンデルヴェストハイゼン。準決勝のオーストラリア代表対南アフリカ代表は延長となる。オーストラリアのHB団は、日本でもおなじみの2人、サントリーでプレーしたジョージ・グレーガンと、リコーでプレーしたスティーブン・ラーカム。100分の攻防は手に汗にぎる展開だ。

1999年ウェールズ大会 準決勝 フランス vs. ニュージーランド

もう一つの準決勝は世界に衝撃を与えた。優勝候補だったオールブラックスをフランス代表が破ったのだ。ジョナ・ロムーのパワーに蹴散らされて2トライを奪われた時点では、誰もフランス代表が勝つと思わないだろう。しかし、後半に入ってフランス代表は後半33点を奪うのだ。身長173cmのWTBドミニシ、俊足WTBベルナサルのトライは観客を熱狂させる。

決勝戦は、勢いに乗るフランス代表の攻撃を、オーストラリア代表が抑え込む。鉄壁のディフェンスで決勝までの6試合で奪われたトライはたった1つ。一糸乱れぬディフェンスは憎らしいほどの完成品だ。2度目の優勝はこの時点では史上初の快挙。1991年、1999年、両方で中心になったLOジョン・イールズキャプテンがエリスカップを掲げる。同じく2度目の優勝となったCTBティム・ホランは大会のMVPに。その完成度の高いラグビーをじっくり見ておきたい。

文:村上 晃一
村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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