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ラグビー コラム 2022年12月19日

【ハイライト動画あり】ラスボス堀江翔太登場で即逆転。 後半に強い王者・埼玉ワイルドナイツ、白星発進

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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ジャパンラグビー リーグワン2022-23 ディビジョン1

【第1節ハイライト動画】埼玉ワイルドナイツ vs. 東芝ブレイブルーパス東京

山沢拓也(埼玉ワイルドナイツ)

後半は一進一退の攻防になるが、11分、ラスボス堀江翔太、PRクレイグ・ミラーが、坂手、稲垣啓太に代わって登場する。ここで会場の空気が変わった。昨季も質の高いリザーブ陣の投入で勝利を引き寄せるシーンを何度も見てきたサポーターの期待感からだろう。そして、15分、BL東京陣中盤のラインアウトからの攻撃で松田が抜け出して逆転トライ。松田が自らゴールも決めて、19-16とリードした。BL東京もPGを返し、19-19と緊迫した時間が続いたが、後半31分、松田に代わって登場した山沢拓也が決勝PGを決め、22-19で埼玉WKが競り勝った。堀江は試合を締めくくるラインアウトのスローも正確に決めて見せた。今季、ラスボスの存在感はさらに高まりそうだ。

ホームで初陣を飾った埼玉WKのロビー・ディーンズ監督は、「きょうの試合で、リーグワンがどれだけタフな戦いかを感じていただけたのではないでしょうか」と両チームの激闘を高く評価した。坂手淳史キャプテンは「自分たちがやりたいことができませんでしたが、勝って終われたことをポジティブにとらえたいです。反則が多くなったのは、東芝のプレッシャーによるものです」とコメント。今年は日本代表キャプテンとしても先頭に立ち、欧州遠征から帰国後、わずかな時間でチームをまとめあげてきた。僅差勝負をものにしてほっとした表情だった。次節(12月25日)は、ヤマハスタジアムで静岡ブルーレヴズと対戦する。

惜しくも勝利を逃したBL東京の小川高廣キャプテンは反則で流れを悪くしてしまったことについて、こう答えた。「パナソニックは規律の良いチームで、(大事な局面で)コントロールできるかできないかの差が出てしまいました」。ただし、リーチは「悔しいけど、嬉しさも半分あります。チームに昨季の勢いが継続してあり、王者と良いゲームができました」と手ごたえを口にした。若いタイトファイブの奮闘についても、トッド・ブラックアダーヘッドコーチは称賛。「素晴らしい活躍でした。チーム内に良い競争があります。きょうの選手たちは起用に応え、合格しましたね」。若い選手たちの活躍は、今後のBL東京に期待を抱かせる。次節(12月24日)は、味の素スタジアムでリコーブラックラムズ東京との対戦だ。

文:村上 晃一
村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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