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ラグビー コラム 2022年10月28日

オールブラックスからどんなトライを奪うか? みんなで歴史の目撃者になろう!

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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前日練習の様子

「山沢の才能はコーチ陣の誰もが高く評価しています。春は怪我や体調不良もありましたが、今はコンディションもよく、ここで機会を与えることを考えていました」(ジョセフHC)。正確なキック、パス、自ら抜いて出るスピードをあわせもった山沢がそのスキルを駆使してオールブラックスのディフェンスを攻略できるのか。注目点の一つだ。ジョセフHCは「オールブラックスに勝つにはセットピースが大切です。スクラム、ラインアウトがコントロールできれば、トライがとれるでしょう」と話す。オーストラリアA代表との3連戦でもセットプレーからのサインプレーでトライを奪ったが、それとはまた違ったサインプレーを準備するのか。それとも裏の裏をかいて同じサインプレーでトライするのか。

ジョセフHC、アシスタントコーチのトニー・ブラウン(アタック担当)、ジョン・ミッチェル(ディフェンス担当)は、いずれも元オールブラックス。ミッチェルコーチは、オールブラックスのヘッドコーチ経験もある。ニュージーランドのラグビーをよく理解した3人が、勤勉な日本代表選手にどんなプランを授けるのか興味深い。特に作戦参謀のブラウンコーチの意表を突く攻撃プランは楽しみ。ディフェンス面では、オールブラックスの選手たちが得意とするオフロード(タックルされながらのパス)を許さない止め方ができるかどうか。序盤で日本代表からは簡単に得点できないという印象を刻みこみたい。

オールブラックススターティングメンバー

対するオールブラックスは、2018年の来日時同様、ヨーロッパ遠征の前に日本に立ち寄った。負傷者などに無理はさせず、これまで出場機会のなかった選手が多く起用される。それでもメンバーは豪華だ。85キャップのFLサム・ケイン主将、98キャップのLOブロディー・レタリック(元コベルコ神戸スティーラーズ)を軸にしたFWはスピードとパワーを兼ね備える。BKは41キャップのSOリッチー・モウンガがリードし、今年の8月に代表デビューしたばかりのスティーブン・ペロフェタがFBで先発する。13人制のラグビーリーグから転向したCTBロジャー・トゥイヴァサ=シェックのオフロードパスは要注意。両WTBはパワフルなケイリブ・クラークと、俊敏なセヴ・リースのコンビ。勢いに乗せれば手の付けらない選手ばかりだ。

フィジカル、スピード、スキルともに個々の能力はオールブラックスが上だ。日本代表としては準備したプレーで効率よく得点し、勝負の分かれ目となる後半残り20分に体力を残したい。いずれにしても総力戦になるが、リザーブスタートの下川甲嗣が出場すれば初キャップ獲得となる。無尽蔵のフィットネスを誇る下川の世界最高のタレント集団に挑むところも見てみたい。オールブラックスはフィールドのどこからでもトライを獲りに来る。80分間、目の離せない戦いになる。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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