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坂手淳史選手(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
6月、7月のラグビー日本代表戦は大いに盛り上がった。その中心にいたのは新しくキャプテンに就任した坂手淳史選手(埼玉パナソニックワイルドナイツ)だった。坂手選手といえば、帝京大学時代に前人未到の大学選手権7連覇を達成したキャプテンである。帝京大は坂手選手の卒業後も勝ち続け、9連覇を達成した。しかし、その後は毎年優勝チームが変わる。2018年度は22年ぶりに明大が優勝、2019年度は11年ぶりに早大が頂点に立ち、2020年度は天理大が初優勝を飾った。そして、昨季は帝京大が王座に返り咲いている。坂手選手は現在の大学ラグビー、そして、岩出雅之監督から相馬朋和監督にバトンタッチした帝京大をどう見ているのか。新シーズンへの期待と注目ポイントなどを聞いた。
坂手淳史選手(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
――昨シーズン、母校・帝京大が大学王者に返り咲きました。その戦いぶりをどう感じましたか。
「強かったですね。シーズンが深まるにつれて凄みが出てきました。スクラムを中心に相手を圧倒していく戦いぶりも成長を感じたし、岩出雅之監督の(監督として)最後のシーズンを10回目の優勝で祝えたのも良かったです。準決勝の京産大戦で苦戦しながら勝ち切ったのが大きかったです。あの勝利でさらに結束が固まった気がします」
――王座から遠ざかった3年間はぎりぎりの試合で勝てないことが多かったですね。
「大学ラグビー全体のレベルが上がっていますよね。ラグビーの理解度やプレーの質も高くなっている。その中で毎年のように優勝するというのは難しくなっています」
――細木康太郎キャプテンの雄叫びも印象的でしたね。
「見ていて熱くなりました。いいプレーや、いいスクラムがあったときに雄叫びを上げ、チームの勢いを引き出していましたね。彼の率いているものの重さ、気持ちの強さが出ていました」
――この春の帝京大の試合はご覧になりましたか。
「ジェイ・スポーツで見ました。良いSO(高本幹也)がいて、トライを取り切る選手もたくさんいる。スクラムもさらに強くなりそうだし、去年よりレベルが上がるのではないかと楽しみにしています」
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