【ハイライト動画あり】1回戦屈指の好カードは報徳学園が勝利。初出場の倉敷は敗退。全国高校ラグビー大会　12月27日（月）の結果

報徳学園のCTB山村主将

12月27日（月）、大阪・東大阪市花園ラグビー場で「花園」こと、101回目の全国高校ラグビー大会の1日目、1回戦の8試合が行われた。感染症対策のため開会式、入場行進は行われなかった。また、1月1日の3回戦までは無観客で行われている。

◆第1グラウンド試合結果

◯光泉カトリック（滋賀）69-0 坂出第一（香川）●
●近大和歌山（和歌山）0-66 鹿児島実業（鹿児島）◯
●倉敷（岡山）0-22 大分舞鶴（大分）◯

光泉カトリックのCTB東

第1グラウンドで1試合目は光泉カトリック（滋賀）が坂出第一（香川）の挑戦を受けた。展開力が勝る光泉カトリックは前半からゲームを支配し、CTB（センター）東海隼（3年）がハットトリックを達成するなど、11トライを挙げて69-0と快勝した。

トライを挙げる鹿児島実業1年生CTB永田

2試合目は近大和歌山（和歌山）と鹿児島実業（鹿児島）が対戦した。前半から接点で勝る鹿児島実業のペースとなりWTB（ウィング）山内義信（3年）がハットトリックを達成するなど、10トライを重ね、68-0で大勝した。

初出場・倉敷のNO8ラリー

3試合目は初出場となった倉敷（岡山）が、3年ぶり58回目の出場となった大分舞鶴（大分）にチャレンジした。前半7分、大分舞鶴のWTB左村碧月（3年）がトライを挙げて先制するものの、その後は一進一退となり、7-0で前半を折り返した。

トライを挙げた大分舞鶴のNO8岩田

後半、大分舞鶴が攻撃を仕掛け、NO8（ナンバーエイト）岩田力也（3年）が2トライを挙げるなど突き放し、22-0でノーサイドを迎えた。倉敷はアイルランド代表CTBバンディー・アキの弟、NO8ティポアイールーテル ・ラリー（3年）らを中心に攻めたが、ゴールラインを割ることができなかった。

◆第2グラウンド試合結果

◯報徳学園（兵庫）19-7 茗溪学園（茨城）●
◯静岡聖光学院（静岡）34-0 高知中央（高知）●

茗渓学園のSH高橋主将

第2グラウンドの第1試合は報徳学園（兵庫）と茗溪学園（茨城）が激突する、1回戦屈指の好カードとなった。報徳学園は前半3分、モールを起点にPR（プロップ）木谷光（2年）がトライ。13分にはキャプテンCTB山村和也（3年）がトライ。さらに28分にはWTB海老澤琥珀（2年）が相手パスをインターセプトし75mを走りきり、19-0とリードして前半を折り返した。

後半、茗渓学園もキャプテンSH（スクラムハーフ）高橋佑太朗（3年）を中心にアタックし、SO黒川和音（3年）が1トライを返した。その後も茗渓学園が攻め続けたが報徳学園もディフェンスで粘り得点を許さず、そのまま19-7でノーサイドを迎えた。

静岡聖光学院FB立山

第2試合は静岡聖光学院（静岡）と高知中央（高知）が対戦した。静岡聖光学院はセットプレーからアタックを仕掛け、FB（フルバック）立山一希（2年）が2トライを挙げるなど計5トライ。守っても相手を無失点に抑えて34-0で快勝した。

◆第3グラウンド試合結果

◯仙台育英（宮城）62-3 桐生第一（群馬）●
◯中部大春日丘（愛知）33-5 日本航空石川（石川）●
●米子工業（鳥取）0-70 城東（徳島）◯

ハットトリックの仙台育英FL最上

第3グラウンド第1試合は仙台育英（宮城）と桐生第一（群馬）が対戦した。先制を許すも接点で上回る仙台育英は徐々にゲームを支配し、前半を19-3で折り返す。終盤になると一方的な展開となり、FL最上太尊（3年）がハットトリックを達成する活躍を見せるなど、計9トライを挙げ、62-3で大勝した。

トライを挙げる中部大春日丘のSH堀

第2試合は昨季ベスト8の中部大春日丘（愛知）と北陸の雄・日本航空石川（石川）が激突した。中部大春日丘がキャプテンWTB小池陽翔（3年）のトライで先制。前半を21-0と折り返すと、後半もSH（スクラムハーフ）堀陽人（3年）らが2トライを挙げた。日本航空石川に1トライを許したものの、中部大春日丘が33-5で危なげなく勝利して2回戦に進出した。

第3試合は米子工業（鳥取）と城東（徳島）が対戦した。攻撃力に勝る城東が前半から猛攻を仕掛けてSO天羽進亮（3年）がハットトリック。CTB池渕紅志郎（1年）とキャプテンWTB岡秀真（3年）が2トライを挙げるなど、計12トライを重ねて70-0で大勝した。

大会2日目の12月28日（火）も1回戦の11試合が行われる。

文／写真：斉藤健仁