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ラグビー コラム 2021年12月17日

明治大学、3年ぶりの日本一に向けて因縁の天理大学戦へ挑む。ラグビー全国大学選手権

ラグビーレポート by 明大スポーツ新聞部
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春の招待試合でトライを挙げたCTB江藤

ついに3年ぶりの日本一に向けたトーナメントが始まる。明治大学は関東大学対抗戦を5勝2敗で3位の結果で終えた。迎えるラグビー全国大学選手権は4回戦からの登場。日本一を取るためには4回勝たなければいけない。選手権初戦のチームテーマは『ハングリー』。「対抗戦で2回負けているので貪欲にプレーをする」(SH/スクラムハーフ飯沼蓮主将・営4=日川)。

迎える初戦の4回戦は天理大学との対戦。昨年度の選手権準決勝で完敗した因縁の相手だ。今年度に入ってからは6月の招待試合と8月の練習試合で2度対戦。招待試合はラストワンプレーでの逆転で、練習試合では試合の入りで圧倒し、2試合とも勝利を収めている。互いに秋のリーグでの戦いを経て、今試合が3度目の戦いとなる。

「外国人選手が強く、アタックがうまい印象」(飯沼)。発表されたスタメンで、天理大は3人の外国人選手が名を連ねている。また、秋田工業高校出身でフィジー代表の父親を持つナイバルワガ トマシも左WTB(ウイング)でスタメン出場予定。まずは外国人選手にビッグゲインをされず、勢いを与えないようにしたい。日本人選手では世代別代表に選ばれたFB(フルバック)江本洸志などに警戒が必要だ。

戦術面で注目したいのはFW(フォワード)のモールだ。「かなり高い得点率を持っているので、ラインアウトモールが重要になる」(NO8/ナンバーエイト大石康太・営4=国学院久我山)。右LO(ロック)アシペリ モアラを中心にしたモールに対応できるか。

自身初の大学選手権に出場する大石

そして、昨年度の敗戦で忘れられないのはスクラムで劣勢となった試合展開。思うようなスクラムを組めず、相手に流れを渡すことになってしまった。「天理さんはスクラムが強いので、一筋縄にはいかない。そこで相手に合わせるのではなく自分たちのスクラムを組むことができれば押せると思う」(右PR/プロップ大賀宗志・営3=報徳学園)。今年度は明大がFWから流れをつかみ、勝利へと導きたい。

対抗戦終盤の2試合で課題となった明大の攻撃。まずは今年度注力してきたクイックテンポのアタックを選手権では体現したい。直近に行われた早稲田大学戦ではボール保持率が70%を超えたものの、早大のディフェンスを崩すことはできず。「チームとしてどこのスペースにボールを運ぶのかを改善してきた」(大石)。明大の修正力が試される。

また。ゴール前での精度も改善したい。「トライできるところで取り切れないシーンがたくさんあった」(右CTB/センター江藤良・文4=報徳学園)。帝京大学戦や早大戦ではチャンスを取り逃し、勝ち切れず。選手権初戦で対抗戦の反省を生かし、変化した明大の攻撃を見せたいところだ。

負ければ4年生は引退の選手権。「明治はまだまだ成長できると思うので、一戦一戦勝って次につなげられるように頑張りたい」(飯沼)。まずは昨年度の因縁の相手を倒し、準々決勝で年越しを懸けた明早戦に挑めるか。明大の逆転優勝を懸けた争いがいま始まる。

文/写真:田中佑太(明大スポーツ新聞部)

代替画像

明大スポーツ新聞部

1953年(昭和28年)創部。現在明治大学において唯一の学生新聞部。明治大学体育会43部の競技成績や、学内外の話題を幅広く紙面・WEBサイト上にて掲載、発信。 現在の部員数は56名。

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