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ラグビー コラム 2021年11月9日

ポルトガルのラグビーは感情であふれる ~日本代表との「片思いの大試合」を前に~

be rugby ~ラグビーであれ~ by 藤島 大
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ポルトガルの対ジャパンのスコッドにはフランスのクラブ在籍の主力も含まれる。チームに勢いのあった7月のロシア戦の映像などを確かめると、ボールを動かすスタイルを志向しながら、顔ぶれがそろえばスクラムやモールも弱くない。オフロードと短いパスの中間くらいの幅で突破を図るのがうまい。

先発発表の前に書いているが、背番号12の主将、本職は歯科医のトマス・アプルトンは狭いスペースで角度を変えながら縦に出る能力に富む。カナダ戦の13番、ジョゼ・リマとの連係は要注意だ。

普段はインプラント治療などに精を出すアプルトン主将は言う。

「ここから数年、経験を積めば、ポルトガルは国際ラグビーで大きな進歩を遂げるでしょう」(rugbyeurope)

ジャパンはアイルランドに完敗を喫した。ポルトガルが向上を期すなら、こちら桜のジャージーの主題は世界8強級への定着だ。対スコットランドのスコアが崩れたら評価の積み木はひとつふたつ抜かれる。それを避けるにはコインブラで引き締まった白星を挙げなくてはならない。

ポルトガルはアイルランドではない。ただしワールドクラスの情熱ならそこにある。いわば「片思いの大試合」。誠実に応えるのがラグビーの礼儀だ。オス・ロボスの魂を敬いつつ厳しく突き放す。そうすればスコットランドとの息詰まる闘争の資格は整う。

文:藤島 大

藤島大

藤島 大

1961年生まれ。J SPORTSラグビー解説者。都立秋川高校、早稲田大学でラグビー部に所属。都立国立高校、早稲田大学でコーチも務めた。 スポーツニッポン新聞社を経て、92年に独立。第1回からラグビーのW杯をすべて取材。 著書に『熱狂のアルカディア』(文藝春秋)、『人類のためだ。』(鉄筆)、『知と熱』『序列を超えて。』『ラグビーって、いいもんだね。』(鉄筆文庫)近著は『事実を集めて「嘘」を書く』(エクスナレッジ)など。 ラグビーマガジン、週刊現代などに連載。ラジオNIKKEIで毎月第一月曜に『藤島大の楕円球にみる夢』放送中。

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