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ラグビー コラム 2021年11月9日

ポルトガルのラグビーは感情であふれる ~日本代表との「片思いの大試合」を前に~

be rugby ~ラグビーであれ~ by 藤島 大
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オールブラックス戦の直前のそれはもっとすごい。ライターや解説者として「すごい」という言葉を使わないように心がけてきたが、この場合、ほかの表現が見つからなかった。列の左端(スコットランド戦の前は右端)、職業は弁護士のナンバー8、バスコ・ウーバ主将のひとり興奮を内面に押し込めるような表情はいま見返しても崇高だ。

そしてうれしいではないか。ポルトガル・ラグビー連盟(Federacao Portuguesa de Raguebi)は、このほどぶつかるジャパンを過去のワールドカップにおける「オールブラックス、スコットランド以来の重要な対戦相手」(SAPO DESPORTO)と定めた。掛け声だけではない。具体的に次の方針を打ち立てた。

「日本とのテストマッチ当日のラグビー試合を禁ずる」。国内リーグの公式戦の開催を延期、もしくは前倒しする。決定の理由は「希望する者のすべてがライブで試合を観戦できるように」(同前)。ポルトガルのラグビーにとっての大試合である。

連盟の公式レターにはこうある。

「対戦相手の価値、開催の時期においてポルトガルのラグビーのよき経験、その瞬間を国際機関、スポンサー、そして一般の人々に示す絶好の機会となります」

当日の国内ラグビーを封じる。さあ決戦に注目せよ。これは旅するチームにとっても最大級の名誉だ。「対戦相手の価値」。選手でもコーチでもないのにちょっとだけ胸を突き出したくなる。

古いファンなら記憶を倉庫から取り出すかもしれない。1968年6月8日、ジャパンがウェリントンのアスレティック・パークでニュージーランド大学選抜と同国遠征の最終戦に臨んだ。オールブラックス・ジュニアを破るなどツアーが進むにつれジャパンの評判は高まった。スプリングボクスのように強大な敵ではありえない。しかし独自の攻守で観客を魅了した。小柄なのにタフ。おそろしく素早い。ウェリントン協会は、その日のクラブの全試合を午前中に終わらせるように新聞紙上で訴えた。「ジャパンを見よ」。そういう意図なのだと当時の日本には伝えられた。テレビのダイジェスト映像に残るスタジアムには「25000」と記録されたファンがひしめいている。

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