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ラグビー コラム 2020年11月19日

ビッグマッチがやってきた。全勝対決「東海大×流経大」。関東大学リーグ戦1部

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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関東大学リーグ戦1部の強豪が竜虎(りゅうこ)相打つ。

ともに5戦全勝。ともに上り調子。

11月21日(土)の第6週、東京・秩父宮ラグビー場で開催される第2試合「東海大学×流通経済大学」は、要注目のビッグマッチだ。

ともに2試合を残して総勝点「20」。

一体どんな展開が待っているのか。まずは今週土曜日の秩父宮から目が離せない。

11/15 大東文化大 vs. 東海大

それでは3年連続9回目のリーグ戦制覇を狙う東海大から見ていこう。

今季初戦から関東学院大学(52○24)、中央大学(64○5)、法政大学(31○19)、専修大学(85○0)、大東大(55○12)と開幕5連勝。

木村季由GM兼監督は開幕当初、新型コロナの影響により「今年は実戦で学ぶことがほとんどすべて」と語っていたが、勝利しながらも一戦ごとに修正、成長しているのではないだろうか。

第5週の大東大戦は、その修正力が光った。

最終的に43点差(55-12)をつけたが、前半のリードは5点(17-12)と拮抗。ブレイクダウンでの劣勢、反則によりたびたびエリアを後退した。

しかし後半はMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)に輝いたFB酒井亮治が「後半は継続ができてトライを重ねられた」と語ったように改善され、東海大の強みが発揮された。

その強みとは、高いスキルによる展開力、遂行力もひとつだが、大東大戦はセットピース(スクラム、ラインアウト)の威力が抜群だったろう。

ラインアウトでは193センチのジャンパーであるLOワイサケ・ララトゥブアが前列でカットを連発し、好キャリアーのLO横井隼も俊敏な動きでリフトに奔走。

大東大のラインアウト成功率は実に42%(12回中5回成功)。一方で自軍ボールのラインアウトは成功率88%(17回中15回成功)だった。

後半15分にはスクラム勝利からのPK奪取、そして武器であるラインアウトモールでトライという必勝パターンでスコア。

流経大戦ではセットピースの攻防が大きな注目ポイントになるだろう。

東海大のメンバー23人が発表されており、FW第1列はPR田草川恵、HO山田生真、PR前田翔。

ラインアウトが主戦場のひとつであるロックは、ララトゥブアと横井。そして大東大戦は調整により欠場したキャプテン、吉田大亮が8番に戻ってきた。

注目の司令塔は、指揮官が「安定感がある」と評価するルーキーのSO武藤ゆらぎ。経験豊富な10番、丸山凜太朗はリザーブに入った。

両センターは堅実かつ強力な4年生コンビ、赤木凜と杉浦拓実。そして人に強い快足FB酒井は、大一番でもポジション最後尾に名を連ねた。

一方、6年ぶり4回目の歓喜を狙う流経大。

昨年の直接対決は前半を16点リード(21-5)で折り返しながら、後半に3連続トライを喫して21-26で逆転負け。目の前で事実上の優勝を決められた。

今季は初戦から法大(28○10)、専大(52○17)、関東学大(95○31)、中大(64○7)、日大(40○14)と連勝街道を進み、王者への挑戦権を掴んだ。

先週は強力スクラムを武器とする日大と真っ向勝負し、逆に後半2分にはスクラム戦でペナルティを奪取。雄叫びを上げていた。

昨季の逆転負けを味わっているFL坂本侑翼キャプテンは「一戦一戦良くなっている。チームとして戦えるようになってきた」と語っており、こちらも上昇気流のただ中だ。

流経大もメンバー23人が発表されており、フロントローは4年生トリオのPR小川寛大、HO松田一真、PR津嘉山廉人。

ラインアウトはジャンパーとしても威力大のLOタマ・カペネ。FL坂本主将は7番を背負い、日大戦で何度も好守を繰り出した南太陽が8番を着る。

ハーフ団はSH野村悠とSO荒木龍介。センターコンビは万能型のプレーメーカー・土居大吾と、強力なヴィリアメ・タカヤワ。

フルバックは俊足が光るキッカーの河野竣太。そしてサンウルブズに招集経験のあるイノケ・ブルアは、インパクト・プレイヤーとして途中出場する見込みだ。

全勝同士の大一番「東海大学×流通経済大学」は11月21日(土)午後1:50からJ SPORTS 1で生中継、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信される。

週末土曜日に歓喜するのはどちらか。今週は聖地・秩父宮が熱い。

文:多羅正崇

(本稿筆者より)11月19日午後6時頃に掲載された当記事において、流経大が勝利すればリーグ戦優勝が決まると記述しましたが、2020年シーズン適用特別ルールである「各グループ、全試合(28試合)が実施された場合のボーナス点」を加味しておらず、この試合で優勝は決まりませんでした。読者と関係者の皆さまにご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。
多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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