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10月4日(日)、例年より1ヶ月ほど遅れて関東大学ラグビー対抗戦Aグループと、リーグ戦1部がそれぞれ開幕し、計8試合が行われた。各チームの監督やキャプテンは「コロナ禍で試合が行われたことに感謝したい」「試合が行われて嬉しい」と話していたのが印象的だった。
まずは対抗戦の4試合から見ていきたい。昨年度、対抗戦の2チームが大学選手権の決勝に進出したため、今年度の大学選手権には上位5チームが出場できる。
MOMの1年生SO池戸(右)と先制トライのWTB石田
昨年、全勝優勝を果たした明治大学はホームで開幕戦を迎えた。昇格組の立教大学を相手に序盤から圧倒。7人制ラグビー日本代表経験のあるWTB(ウィング)石田吉平(2年)、ルーキーのLO(ロック)山本嶺二郎らのトライなどで前半を38-3で折り返した。
後半、立教大もボールを継続して素晴らしいアタックを見せた。ただ、明治大優位は変わらず、後半もCTB (センター)齊藤大朗(4年)らが前に出続けて、終わってみれば11トライを挙げた明治大が73-15で快勝した。MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)は1年生ながら落ち着いてゲームを組み立てたSO(スタンドオフ)池戸将太郎が選出された。
王座奪還のカギを握る明治大の本主将
明治大のキャプテンNO8(ナンバーエイト)箸本龍雅は、「BK(バックス)が空いているスペースにボールを運んでくれたのが勝因です。ボールを持って前に出ることを意識していたが、相手の出足に前に出られなくて悔しかった。今日の試合は明治にとっていい課題になったと思うので、修正して、試合をやっていく中でレベルアップして次の試合に備えたい」と話した。
昨年対抗戦2位、そして大学選手権王者の早稲田大学は秩父宮ラグビー場で青山学院大学と対戦した。早稲田大は青山学院大の前に出るディフェンスに苦しみながらも、前半はFL(フランカー)田中智幸、PR(プロップ)小林賢太(ともに3年)のトライなどで19-12とリードする。
青山学院大は後半18分までに、SO桑田宗一郎(3年)のトライや、PG(ペナルティゴール)で26-21と5点差に追い上げる。だが、その後は早稲田大が地力を見せてMOMに選ばれたSO吉村紘、途中出場のWTB今駒有喜(ともに2年)のトライで突き放し、47-21で勝利した。
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