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ラグビー コラム 2020年7月6日

【楕円球のある光景】「王国での載冠」2011年ラグビーワールドカップ オールブラックス リッチー・マコウ

楕円球のある光景 by 井田 新輔
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「400万人のスタジアム」人口400万人のこの国を挙げて世界中からラグビーを愛する人々をお迎えする、という心意気が伝わってくる2011年ラグビーワールドカップニュージーランド大会で使われたフレーズである。

大会スケジュールに合わせて各地の会場に足を運んだが、どの街もラグビーのホームタウンの雰囲気とホスピタリティにあふれていて、このフレーズの通りラグビー王国の誇りと懐の深さを実感した。
決勝トーナメントでオールブラックスが勝ち進むにつれて、オークランド市街のショーウィンドーは黒地にシルバーファーンのフラッグでクリスマスのデコレーションのように彩られ、カフェやパブではラグビー談議を楽しむ各国のジャージをまとったサポーターであふれて、大会がまさに佳境を迎えてきたことがあらゆるシーンを通して伝わってきた。
そして決勝が間近に迫るにつれて、予選プールで幾度かチャレンジして果たせなかったリッチー・マコウの会心の表情を撮りたいという想いが次第に強くなってきた。
迎えた大会決勝、対戦相手のフランスは1987年第1回大会の決勝で奇しくもこの日と同じイーデンパークで対戦した難敵だ。息詰まる接戦の末オールブラックスが8対7でフランスを下して第1回大会に続き母国で2度目となる王座を獲得した。
超満員のスタジアムから大歓声を受けて表彰式のステージに上がり、ウェブ・エリスカップを高々とかざしたリッチー・マコウの誇らしい表情がファインダーに見えた瞬間、私は夢中でシャッターを押し続けていた。ラグビーの王国で開催されたワールドカップ2011年大会を締めくくるにふさわしいこのシーンに立ち会えた幸運にただ感謝。


文/写真:井田新輔

井田 新輔

フォトグラファー。1961年東京生まれ。明治大学政経学部卒。 4年間の会社員生活を経て1989年よりスポーツフォトグラファーとして活動を開始し、現在はラグビー、プロ・アマ野球を中心に撮影を行っている。 ラグビーワールドカップは1999年ウエールズ大会より6大会連続でフルカバー。日本スポーツプレス協会(AJPS)、国際スポーツプレス協会(AIPS)会員。

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