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3月26日、新型コロナウィルス拡大の影響で一時中断しているスーパーラグビーの公式HPで、「SUNWOLVES ALL-TIME BEST XV」というタイトルの記事(https://super.rugby/superrugby/news/sunwolves-all-time-best-xv/)がアップされた。
ALL-TIME、つまり過去5シーズンにおける、データ的にサンウルブズの「ベスト15」は誰か?という内容。
そして、「All-time best Sunwolves Player」、つまり、サンウルブズの5シーズンでのMVPにはSO(スタンドオフ)ヘイデン・パーカー(神戸製鋼)が選出された。そのMVPに選んだ理由は……
「10トライ以上のアシスト(計12回)をしている唯一の選手で、95のプレースキックを決めており、2018年4月から2019年の4月まで72回蹴って71回成功(この1年間のゴール成功率は驚異の98.6%!)」とのこと。SOパーカーの左足は、サンウルブズにとって大きな武器となっていた。
また、2019年ラグビーワールドカップで活躍したラグビー日本代表選手も5人選ばれている。
HO(フッカー)は2016年の初代キャプテンを務めた堀江翔太だった。選考理由は「サンウルブズの選手では誰よりも多い、167回のラインアウトスローを成功させており、190回のタックル。
17回のディフェンダービートゥン(Defenders Beaten=相手のタックル破って前に出た回数)。7回のクリーンブレイク(相手に触らせずに抜いた数)もあった」とのこと。日本代表だけでなく、サンウルブズでも堀江は大きな柱となる選手だった。
アウトサイドCTB(センター)はラファエレ ティモシー(神戸製鋼)だった。「ハットトリックを決めたサンウルズの4人の選手のうちの1人で、15回のクリーンブレイクと12回のオフロードを決めて、6つのトライを決めた」。
ハットトリックは2017年7月15日、暑い秩父宮ラグビー場で行われたブルーズ(ニュージーランド)戦だった。
右WTB(ウィング)は、ワールドカップで活躍し、2017年のチーム内のMVPに選ばれた「フェラーリ」の1人、福岡堅樹(パナソニック/7人制ラグビー日本代表候補)だった。
「13試合に出場し、18回のクリーンブレイク、10のオフロード、そして5トライ&3アシストを記録した。またタックル成功率も81%(55/68)と高く、WTBの中では一番高い数値だった」。試合数は多くはないが、攻守にわたり活躍したことがよく出ている数字だ。
FB(フルバック)は、同じく日本代表の「フェラーリ」の1人である松島幸太朗(サントリー)だ。
「14試合に出場した松島は、毎試合、4回以上のディフェンダービートゥンを記録したサンウルブズ唯一の選手で、13回のクリーンブレイク、さらに918mのゲインメーター(ボールを持って走った距離)を記録した」。やはり、さすが松島攻撃の数値が際立っている。
LO(ロック)ではワールドカップの日本代表のひとりヘル ウヴェ(ヤマハ発動機)だった。
「22試合に出場し、サンウルブズのFWではトップの数字である32回のディフェンダービートゥンを記録し、120回のボールキャリア、96回もタックルした」。やはり、イメージ通り、ボールキャリアとして存在感を示したことがよくわかる。
他のポジションのベスト15とその理由は下記の通り。4シーズン、サンウルブズでプレーしたPR浅原拓真(日野)、昨シーズン大活躍したWTBセミシ・マシレワ(近鉄)、2018シーズンにスーパーラグビー全体のベスト15にも選ばれたCTBマイケル・リトル(三菱重工相模原)などが選ばれている。
SH(スクラムハーフ)はジェイミー・ブース(ハリケーンズ)が選ばれているように、あくまでも試合数やデータでスーパーラグビーに選出された選手たちだが、みなさんの「ベスト15」、MVPは誰だろうか……。
【サンウルブズ オールタイムベスト15】
1 クレイグ・ミラー(パナソニック)
18試合出て、100回以上タックルし成功率が91%。81回ボールキャリアして、134mゲイン、5回のラインブレイクを記録した。
2 堀江翔太(パナソニック/日本代表)
3 浅原拓真(日野)
サンウルブズの歴史の中で最も多い43試合に出場。47回のボールキャリア、140回のタックルし、6回ラインアウトのボールをキャッチし、2度スチールを決めた。
4 グラント・ハッティング(神戸製鋼)
8度のターンオーバーを記録(ハッティングより多いのは2人しかいない)し、120回のボールキャリア&9回のラインブレイクし、118回のタックルを決めた。
5 ヘル ウヴェ(ヤマハ発動機/日本代表)
6 リアキ・モリ(日野)
36回ラインアウトのボールをキャッチ(3回のスチールを含む)。135回のボールキャリアはサンウルブズのFWでは3番目の数字だ。
7 アンドリュー・デュルタロ(元アメリカ代表)
サンウルブズのFWで10回以上(11回)クリーンブレイクした2人の選手のひとり。111回のボールキャリアで402mのゲインメーターを記録し、9回のオフロードパスを決めた。
8 ウィリー・ブリッツ(NTTコミュニケーションズ)
サンウルブズFWではトップの71回のラインアウトボールをキャッチした。19回のオフロードパス、119回のボールキャリアを記録、6回の相手ボールのライアウトをスチール。
9 ジェイミー・ブース(ハリケーンズ)
サンウルブズのSHの中ではトップを誇る14回のディフェンダービートゥンを記録。12試合で55回ボールキャリアし、249m走り、8回のクリーンブレイクをした。
10 ヘイデン・パーカー(神戸製鋼)
11 セミシ・マシレワ(近鉄)
サンウルブズで一番のトライ数(13個)、最も多い1502m走り、最も多いラインブレイク数(38回)、最も多いディフェンダービートゥン(78回)を記録した。.
12 マイケル・リトル(三菱重工相模原)
サンウルブズで一番となる37回のオフロードパスを成功させた。21回のクリーンブレイク、66回のディフェンダービートゥン、そして3トライも挙げた。
13 ラファエレ ティモシー(神戸製鋼/日本代表)
14 福岡堅樹(パナソニック/日本代表/7人制ラグビー日本代表候補)
15 松島幸太朗(サントリー/日本代表)
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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