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関東大学春季大会の季節が訪れている。昨季の関東大学対抗戦同率1位、全国大学選手権においての2位扱いの結果から、強豪が並ぶAグループでの戦いに挑んでいる早稲田大学。
チームスローガンを『For One』と設定し、新体制15人制初の公式戦となる大会に挑んだ。しかし、残念ながら昨年に続いて初戦を落とし、晴れやかな幕開けとはならず白星は次戦に持ち越された。
初戦となった東海大学戦では積極的な攻撃を見せ、一進一退の展開で試合は進んでいった。序盤、WTB(ウィング)加藤皓己(創理4=北海道・函館ラサール)が好機の場面でトライを奪い先制。しかし、すぐさま東海大に反撃を受ける。
スクラムを起点に攻め込まれると、キックパスでスペースに運ばれ、失点。その後は点の取り合いにとなる。そんな中、後半21分には36-28とリードし、最大8点差をつける。
しかし、最後は猛攻を受け、ディフェンスで粘り切ることができずに36-40と敗北を喫した。
「重点的に取り組んでいるところもある」(相良南海夫監督、平4政経卒=東京・早大学院)というマイボールラインアウトを全て確保するなど、鍛錬の成果が見られた。
その一方で、スクラムでは強力なFW(フォワード)を擁する東海大に対し常に防戦に回る形に。自チームボールでの場面では2度押し切られたり、ペナルティを犯したりするなど、東海大に押された。
スクラムでは常にプレッシャーを受けた
早大の次戦は流通経済大学と対戦する。流通経大は5月12日の慶應義塾大学との試合では、FWに昨年のスターティングメンバーや、リザーブに入っていた実力者が名を連ねていた。
その中で異質だったのがNO8(ナンバーエイト)のアピサロメ・ボギドラウ。今年入学したルーキーでありながらエースポジションを任せられた。その実力が全く図れないだけに警戒が必要だろう。
もちろん、U20日本代表だった津嘉山廉人、粥塚諒といった力のある選手も忘れてはならない。
このように今年の流通経大は有力選手を多数擁しており、加えて外国人選手が複数スターティングメンバーに名を連ねる可能性が高い。
早大の選手も「外国人選手がパワフルで、結構自由なラグビーをしてくるイメージがある」(FL/フランカー幸重天副将、文構4=大分舞鶴)と言う。
流通経大は前週、慶大相手に終始主導権を握り、38-12と点差をつけて完勝している。それだけに、早大の脅威となるだろう。
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