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モーター スポーツ コラム 2025年5月14日

新生KYOJO CUPに弥栄

今日も今日とてプッシュ&ルーズ by 高橋 二朗
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世界中には、いろいろなスポーツがある。そして、そのほとんどが男女別の運営、展開をしている。先週末に富士スピードウェイで行われた新生KYOJO CUP開幕戦の取材に富士スピードウェイに出向きました。ボクが所属している日本モータースポーツ記者会と日本自動車ジャーナリスト協会にお声がけしていただき、記者会見を開いていただいたのです。

KYOJO CUPのプロデューサー関谷正徳氏は、「自動車レースを“スポーツ”として捉えると、他のスポーツ同様に女性の参加が必要。その環境を整えるためにKYOJO CUPを立ち上げました。2017年からVITA-01車両を使用してきましたが、今が変革期と考え、KC-MG01の導入に踏み切ったのです。世界の女性ドライバーが憧れる環境を日本で作りたい」と、このシリーズへの思いの丈を語ってくれた。9年目を迎えたKYOJO CUPは、スポーツカータイプのVITA-01からフォーミュラカーのKC-MG01へ車両が変更された。目標に向けて大きな舵取りを行なった。

女性ドライバー限定のフォーミュラシリーズはかつて2019年から2022年まで海外でWシリーズが開催されていたことがある。KYOJO CUPが車両をフォーミュラに変更したことで、同シリーズが今や世界唯一の存在になった。

昨年にKYOJO CUPが車両変更、フォーミュラへという情報を得た。その段階では、VITA-01を用いたことで台数も増え白熱したレース展開が見られたものがフォーミュラに変わったどのようになるのかと少し心配になった。まずは、車両の価格も4倍から5倍になるのではと思っていた。そして、他の経費が・・・。しかし、新生KYOJO CUPの車両、ハイブリッドフォーミュラのKC-MG01は、参加ドライバー、参加チームが購入するというのではなく、年間参加料=契約料を支払い、車両供給、マシンメンテナンスから使用タイヤ年間15セットが供給、そして保険までがセットされていて、参加車両全てをKYOJO CUPの運営団体が管理する形態となっている。その契約料金は1,100万円。提供されるパッケージとシステムを考えると決して高くない料金設定。そして、マシンのセットアップは、基本的に行えない厳密なイコールコンディションを設定。アンチロールバー、走行中のブレーキバランスの調整だけが許されている。KC-MG01は、現在27台あって、20台が参加車両。4台が練習用にレンタルすることができる。残り3台がバックアップカーとなっている。開幕から20台が揃い注目を集めた。参加ドライバーは、日本人のみならず、海外からの参加もあった。現在、他のフォーミュラカーレース経験者が高いパフォーマンスを発揮している状況だけれど、シリーズが進むにつれて、VITA-01時代のように時が経つにつれて白熱したレースの展開へと変貌することを期待します。はじめの一歩は大成功であったと思います。
新生KYOJO CUPに弥栄!!

J SPORTS オンデマンド番組情報

文:高橋 二朗

高橋 二朗

高橋 二朗

日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

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