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モーター スポーツ コラム 2025年5月12日

2025年WRC第5戦ポルトガルラリー プレビュー~韓国製ハンコック製タイヤの性能が試される一戦~

Mr.フクイのものしり長者 de WRC ! by 福井 敏雄
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“グラベルラリーが7戦続く”

ポルトガルを皮切りにサルディニア、ギリシャ、エストニア、フィンランド、パラグアイ(初)、チリとそれぞれ個性の異なるグラベル戦が10月まで続きます。今年からワンメイクタイヤに採用された韓国製ハンコック製タイヤの性能が試されます。

ポルトガルラリーはWRCファミリーの中でクラシックラリーと呼ばれる名門の一つで本年第58回目の開催です。高速と難易度の高いグラベルが特徴で一回目の走行は柔らかい表面のグリップとその下に隠れている石ころ、2回目の走行では表面に出たがれきと小石との戦いで、出走順の若いドライバーが不利と言われています。

このラリーは熱狂的観客で知られ安全問題などで2000年の初期に休止を余儀なくされた時期に場所をポルトガル南部に移して再出発した時代を経て現在は北部のポルトを中心に開催されています。第4戦カナリア諸島戦ではトヨタが1~4位を独占し、サンデーポイントやパワーステージも上位独占しました。今シーズン開幕4連勝です。

ドライバーポイントは
1.エバンス 109pt、2.ロバンペラ 66pt、3.ヌービル 59pt、4.オジェ 58pt、5.タナク
57pt、6.フルモー 44pt、7.勝田 39ptの順です。

マニュファクチャラーランキングでは1.トヨタ 208pt、2.ヒョンデ 157pt、3.フォード 58ptとなっています。トヨタ4連勝の割には2位とのポイント差が少ないのはサファリで優勝者以外には全車リタイア、ノーポイントが響いています。

さて、ポルトガルのエントリーですがトヨタはエバンス、ロバンペラ、オジェ、勝田、パヤリのR1車両5台の参加。ヒョンデはヌービル、タナク、フルモーの3台。フォードはミュンスター、マカーリー、セスクス、サルヴィがR1参戦します。

ラリーは5月15日木曜日のスーパースペシャルで始まりステージの総数24本です。短いSSが主体です。金曜日10本のSS走行では2回のリモートサービス20分が与えられています。土曜日は中間メジャーサービス44分あり、最終日は大ジャンプで知られるファフェ2回を含む6本のSSはノンサービスです。車両のトラブルは致命的となります。

ラリー概要は次のとおりです。

SS本数 SS km Liaison km Total km
Thu (5/15) 1 2.94 km 53.78 km 56.72 km
Fri (5/16) 10 146.54 km 537.02 km 683.56 km
Sat (5/17) 7 122.76 km 516.32 km 639.08 km
Sun (5/18) 6 72.16 km 337.16 km 409.32 km
Total 24 344.40 km 1444.28 km 1788.68 km

文:福井 敏雄

福井 敏雄

福井 敏雄

1960年代から欧州トヨタの輸出部員としてブリュッセルに駐在。1968年、トヨタ初参戦となったモンテカルロからラリー活動をサポート。トヨタ・モータースポーツ部のラリー担当部長、TTE(トヨタ・チーム・ヨーロッパ)副社長を歴任し、1995年までのトヨタのWRC圧勝劇を実現させた。

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