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SUPER GT第2戦は、恒例のゴールデンウィークに行われるイベントで、シリーズ最大の観客がサーキットに詰めかける。世の中物価高で財布の紐がキツくなっていてレジャーに関して【安近短】が叫ばれている中で今年も二日間で8万人以上のモータースポーツファンが富士スピードウェイへ足を運んだ。
第1戦の岡山は、天候に翻弄され、スタート直後にマルチクラッシュが発生するという荒れた展開だった。しかし、第2戦は、五月晴れ、晴天に恵まれ、レース中のアクシデントも少なく、フルコースイエロー(FCY)は序盤に3周にわたって1回のみ運用されただけのクリーンなレース展開だった。そして、ポールポジションを獲得した38号車KeePer CERUMO GR Supraが2回の義務ピットイン以外常にトップを快走し、ファステストラップも記録するというパーフェクトウィンを記録。
予選後のポールポジションインタビューで石浦宏明選手が、思わず嗚咽。開幕戦のマルチクラッシュの引き金を引いてしまい、他チームを巻き込んでしまったことへの思い、チームスタッフがダメージを受けた車両をメンテナンスして第2戦に臨めたことへ感謝の気持ちが込み上げてきていた。そして、完勝の優勝者インタビューで今度は大湯都史樹選手が、同チームに加わり2年目で得た初優勝に喜びの涙を・・・。CERUMOチームにとっては6年ぶりの勝利。現在の立川祐路監督の体制となっては初優勝。ポールポジション獲得も2020年以来。昨年の第4戦菅生でトップポジションから決勝をスタートしているけれど、豪雨で予選が行えず、練習走行トップタイムで得たポジションだった。この二つの涙は、嬉しさを伴うものだったけれど、GT300では終盤にトップに立ち勝利のゴールラインに邁進していた61号車SUBARU BRZ R&D SPORTにトラブルが発生してストップしてしまった。GT300クラスにとって最終ラップの出来事だった。3時間レースの残り10分を切ってトップのBRZのペースがやや落ちていた。なんとかゴールまで走り続けることができていたら勝てたかも知れない。ボクは、レース後のインタビューに備えて、表彰台下のパルクフェルメに向けて歩いていた。一番最終コーナー寄りのBRZのピットからは、勝利を願って右手で胸を叩きながらピットウォールへ向う山内英輝選手とすれ違った。その顔は、不安を抱えていた。彼がピッチウォールについた瞬間にBRZはDUNLOPコーナー手前でスローダウンしてコース外にストップした。踵を返してピットへ引き返す山内選手は手のひらで目を覆い、大粒の涙が流されていた。ストップしてしまったBRZから降りた井口卓人選手がうなだれ、頭を抱え込む映像がモニターに映し出されていた。井口選手の目からも口惜涙が流れていたに違いない。
文:高橋 二朗
高橋 二朗
日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。
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