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モーター スポーツ コラム 2025年5月2日

今年も盤石なGT500王者と、第2戦以降が楽しみな1台

SUPER GT by 吉田 知弘
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開幕戦で盤石の強さをみせたNo.1 au TOM’S GR Supra

全8戦で行われる2025 SUPER GTシリーズ。今年も開幕の舞台となった岡山国際サーキットは予選日こそドライコンディションとなったものの、決勝日は朝から雨模様に。当初の予定ではレース前に雨が止んで天気も好転していくと言われていたが、予想以上に雨雲が居座るかたちとなり、ウエットコンディションでのレーススタートとなった。

コンディションがコンディションだけに序盤から荒れ模様となり、スタート直後には多重クラッシュが起きるなど、いきなり波乱の幕開けとなったが、レースが再開されるとGT500クラスで主導権を握ったのは、昨年王者のNo.1 au TOM’S GR Supraだ。スタートスティント担当の坪井翔が、セーフティーカー解除直後にトップに躍り出ると、路面の水の量が少なくなっていくなか、しっかりとタイヤマネジメントをして、後半の山下に交代。この時点で路面が乾き切っていなかったこともあり、ウエットタイヤからウエットタイヤへの交換となった。

その後、天候回復とともに路面が急速に乾いていき、続々とドライタイヤに履き替えるチームが出てくる。どのタイミングでピットに入るかで順位にも影響しかねない場面のなか、チャンピオンチームは冷静に対応。2番手のNo.14 ENEOS X PRIME GR Supraの動きに合わせてドライタイヤに交換。この間もペースの良さは相変わらずで、後続に対して20秒以上の大差をつけた。

しかし、レース終盤にコースオフ車両が発生したことでセーフティーカー導入となり、大量リードがリセット。流石にピンチかと思われたが…残り9周でリスタートが切られると、山下はファステストラップを連発してライバルを一気に引き離してトップチェッカー。今年もチャンピオンチームがノーウェイト勝負の岡山を制した。

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No.1 au TOM’S GR Supra

昨年とは異なり、今年は2番グリッドからのスタート。さらに天候変化と度重なる波乱で大量リードがリセットされてしまったが、どんな状況になっても取り乱すことなくレースを進めていく1号車の強さを改めて感じた。

シリーズポイントで一歩リードとなったが、ここからSUPER GT特有のルールである“サクセスウェイト”の搭載が始まっていく。今年もGT500クラスは1ポイントあたり2kgのウェイトを積むため、1号車は40kgを背負ってRd.2富士の3時間レースに臨む。昨年も同じように重いウェイトを背負いながらも4位フィニッシュを果たした。

昨年もそうだが、一昨年からウェイトを積んだ時の強さは定評がある1号車。これまでの実績を踏まえると今回も手堅そうな雰囲気はあるが、最後まで何があるか分からないのがSUPER GT。今回もチャンピオンたちの戦いぶりから、目が離せない。

第2戦に向けては注目の車両はたくさんいるのだが、なかでも気になる存在が、No.37 Deloitte TOM’S GR Supraだ。第1戦岡山では予選でトラフィックの影響もあり14番手からのスタートとなったが、ウエットコンディションで笹原右京が怒涛の追い上げを披露。後半、路面コンディションが変わる難しい状況下ではジュリアーノ・アレジが前を走るライバルを積極的に追いかける走りをみせた。

レース前半に10秒のタイムペナルティが課せられたことで最終的に5位に終わったが、目まぐるしく変わるコンディション下で勢いある走りをみせていたというのは、今後が楽しみな存在だ。

No.37 Deloitte TOM’S GR Supra

以前は苦戦しているところが見受けられることもあった37号車だが、昨シーズン2勝を挙げたあたりから、徐々に流れが良い方向に向かっている感がある。「富士はライバルメーカーが手強そう」と笹原は慎重に語っていたが、3時間という長丁場のレースで展開を味方につけられれば、主役に躍り出る可能性が十分ありそうだ。

もちろん、富士では速さを発揮しそうと言われているホンダ CIVIC TYPE R-GT勢や、昨年にRd.2でワンツーフィニッシュを飾ったニッサンZ陣営も目が離せない。 2025シーズン2戦目の今回、果たしてどのチームが勢いをつけるのか…大注目である。

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文:吉田 知弘

吉田 知弘

吉田 知弘

幼少の頃から父親の影響でF1をはじめ国内外のモータースポーツに興味を持ち始め、その魅力を多くの人に伝えるべく、モータースポーツジャーナリストになることを決断。大学卒業後から執筆活動をスタートし、2011年からレース現場での取材を開始。現在ではスーパーGT、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久、全日本F3選手権など国内レースを中心に年間20戦以上を現地取材。webメディアを中心にニュース記事やインタビュー記事、コラム等を掲載している。日本モータースポーツ記者会会員。石川県出身 1984年生まれ

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