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大湯都史樹(No.38 KeePer CERUMO GR Supra)
待望の今シーズンが開幕したSUPER GT。ディフェンディングチャンピオンのレース巧者ぶりや元F1ドライバーの奮闘、そしてニューマシンのパフォーマンスなど話題に事欠かない初戦になった。なかでも注目されたのが、GT500クラスのNo.38 KeePer CERUMO GR Supraだったのではないだろうか。
チーム加入3年目の大湯都史樹。昨シーズンは、ベテラン石浦宏明とのコンビで第2戦富士を勝利し、チームに6年ぶりの美酒をもたらした。石浦がGT500クラスから勇退した今、エースとしてチームを牽引する。そして、その大湯と新たにタッグを組むことになったのが、小林利徠斗だ。GT300クラスからステップアップを果たしたルーキーは独自性ある言動で知られており、昨年のシーズンオフにチーム体制が発表されると、個性的なキャラクター同士のタッグは耳目を集めた。
迎えた岡山大会。小林はQ1を3番手で通過、バトンを受けてQ2に挑んだ大湯は、2位に0.065秒差のアタックでポールポジションを手繰り寄せた。デビュー戦で大役を果たした小林は、”先輩”大湯によるポール獲得を喜びつつも、会見の場で「そのクルマで3番手と考えると、まだ力が足りていないのかな」と冷静に自己分析。7歳年上の大湯は、その様子を笑顔で見ていた。
決勝は、大湯がスタートドライバーを担当。2番手から迫るディフェンディングチャンピオンのNo.36 au TOM'S GR Supraに対しギャップを積み上げて小林へと交代する。だが、ひと足先にドライバー交代を終えてハイペースで猛追する”絶対王者”は手強く、逆転を許した。終盤にはチャンピオン経験のあるNo. 12 TRS IMPUL with SDG Zの猛追に遭ったが、ここはポジションを守り切って2位でフィニッシュ。ポールからの2位という結果は、ルーキーにとって意味ある内容だったはず。しかし表彰式を待つ小林の表情は硬く、「速く走るだけがレースではない。決勝ではその部分を痛感しました」と悔しさをにじませた。
J SPORTS オンデマンド番組情報
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SUPER GT 2026 AFTER THE DRIVE 第1戦 岡山国際サーキット
配信日時 : 2026年4月26日(日)午後10:45 ~
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SUPER GT 2026 ダイジェスト【GT500】 第1戦 岡山国際サーキット
配信日時 : 2026年4月26日(日)午後11:15 ~
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SUPER GT 2026 ダイジェスト【GT300】 第1戦 岡山国際サーキット
配信日時 : 2026年4月26日(日)午後11:25 ~
「洗礼、ですかね。自分に足りないものを感じたレースになったんじゃないかなと思います。それでも2位で帰ってきたことで、次に向けた可能性を残せたのは彼の頑張りでもあるので、そこは純粋に良かったと思います」と戦いを振り返る大湯。「彼にはいろいろ教えている最中ですが、課題としていた部分のなかに成果を見て取れました。まだまだ発展途上ですが、成長を感じ取れました」と、結果そのものより過程を重視し、今後に活かせると期待を寄せている。
大湯が小林とあれこれ話をするようになったのは、コンビを組むようになってから。しかし大湯にとっての小林は、以前から”推し”の選手だったそう。「僕が彼を選んだと言っても過言ではないです。どんな性格なのか知らなかったのですが、走りを見て可能性を感じたんです。まぁ実際組んでみると想定外の部分も多かったし、未熟な部分も結構多いですが」と苦笑する。ただ、この”未熟”という言葉には、今後の伸びしろに対する大湯の期待が含まれていると感じる。プライベートで弟がいる大湯としては、小林も7歳年下の弟のような存在なのだろう。年上としてあれこれとさりげなく支える姿勢が見え隠れする。そう伝えると、「彼が未熟すぎるので、そうならざるを得ないという感じです」と声を上げて笑った。
J SPORTS 放送情報
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SUPER GT 2026 第1戦 岡山国際サーキット 予選
放送日時:2026年4月17日(金)午後 10:00 ~ J SPORTS 4
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SUPER GT 2026 第1戦 岡山国際サーキット 決勝
放送日時:2026年4月18日(土)午後 10:00 ~ J SPORTS 4
「若手を育てる立場ではないですけど、若い時に自分がどう見られていたかを振り返る機会にもなっています。彼と一緒にやることでいろんな気づきもあるので、面白いシーズンになっています」と言う大湯だが、実のところ自身もまだ27歳。ハタチの小林とはGT500クラス最年少コンビだ。
「昨年以上のパフォーマンスが出せるように開幕戦の準備してきたなかで、成果として答を感じることができた岡山でした。結果は2位でしたけど、優勝できてもおかしくないところまで持っていけたと思います」と戦いとしての手応えを得た大湯は、次戦の富士大会に向けてさらなる躍進を目指している。
「まずはポイントを積み重ねたいですね。ランキングを考えて前のポジションでチェッカーも受けたい。(サクセスウェイトを搭載するが)優勝の可能性もまだあると思うので、開幕戦以上のパフォーマンスを出せるように準備します」。3時間という長い戦いで見せる、ふたりの”ケミストリー”を楽しみにしたい。
文:島村元子
島村 元子
日本モータースポーツ記者会所属、大阪府出身。モータースポーツとの出会いはオートバイレース。大学在籍中に自動車関係の広告代理店でアルバイトを始め、サンデーレースを取材したのが原点となり次第に活動の場を広げる。現在はSUPER GT、スーパーフォーミュラを中心に、ル・マン24時間レースでも現地取材を行う。
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