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モータースポーツ コラム 2026年5月23日

アルゼンチン期待のF1ドライバー、コラピント。マイアミGPでサッカー界のレジェンドと対面

F1コラム by J SPORTS 編集部
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アルピーヌのフランコ・コラピント

中東情勢の影響により、例年には見られない約5週間の中断期間を経て開催された5月第1週のマイアミGPは、メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリが3連勝を飾って幕を閉じた。その中で存在感を示したのが、アルピーヌのフランコ・コラピントだ。

紆余曲折を経てつかんだ2026年への切符

22歳のコラピントは、ジュニアカテゴリーでの優勝経験を経て2023年にウィリアムズ・レーシング・ドライバーズ・アカデミーに加入した。そして2024年8月、不振のローガン・サージェントに代わってウィリアムズからF1デビューを果たす。これは、ガストン・マッツァカーネ以来23年ぶりとなるアルゼンチン人ドライバーのF1参戦で、その速さから一気に注目を集めた。しかし、カルロス・サインツJr.の加入に伴い2025年はレギュラーシートを失い、アルピーヌへリザーブドライバーとして移籍。その後、シーズン途中の第7戦エミリア・ロマーニャGPからジャック・ドゥーハンに代わって再びレースに出場し、2026年の正ドライバーの座を手にした。

今回のマイアミGPでコラピントは、土曜日のスプリントレースで8番手スタートから10位でフィニッシュ。続くグランプリ本戦では8番グリッドからスタートし、最終的に7位入賞を果たした。この結果、ウィリアムズに在籍していた2024年のアゼルバイジャンGPで記録した自己ベストの8位を上回る成績となった。現在は7ポイントを獲得し、ドライバーズランキングでは11位につけている。

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ファクトリーの努力に応えた7位入賞

F1公式サイトによると、コラピントはレースを振り返り、「最高の週末だった」と語り、次のように続けている。

「どのセッションも完ぺきにこなせたし、今日ポイントを獲得できて本当にうれしい」

「チームはパーツを準備したり、新しいシャシーを間に合わせたりと、マシンをアップグレードするのに奔走してくれた。この休暇中、ファクトリーはとても忙しかったと思うけれど、その成果が出た。今のチームに必要なパフォーマンスを発揮して、速さを見せられたことを誇りに思う」

この走りに、チーム側も惜しみない賛辞を送っている。チーム代表のフラビオ・ブリアトーレは、「フランコは本当に素晴らしい一週間を締めくくってくれた。彼には毎レース週末、このレベルの走りを期待しているが、今回はまさにその期待に応えてくれた」とコメントしたと『Motorsport.com』が伝えている。

もっとも、この成功への道のりは決して平坦ではなかった。昨年9月の時点で、ブリアトーレは『The Race』の独占インタビューで「フランコかポール(アーロン)のどちらかだ」と明言し、コラピントの続投が危機に直面していたことを示していた。その際、判断はパフォーマンスとポテンシャルに基づくものであり、自身の個人的なマネジメント関係が決定に影響を与えることは一切ないともブリアトーレは強調している。

一方、一部メディアは、ラテンアメリカにおけるコラピントの商業的なつながりがシート維持に関係したのではないかと報じている。

母国アルゼンチンで高まる新たな英雄への期待

実際、コラピントは4月26日にアルゼンチンのブエノスアイレスで、アルピーヌのチームカラーをまとった2012年型「ロータスE20」を公道で走らせるイベントを開催し、60万人ものファンが集まった。この盛り上がりは、かつて5度もF1チャンピオンに輝いたファン・マヌエル・ファンジオを輩出したアルゼンチンにおけるファンの期待の高さを示していると言えるだろう。

“エル・マエストロ(巨匠)”の異名を持つファンジオは、52戦中24勝、勝率46.12%という歴代最高の記録を保持しており、これは現在も破られていない。

この偉大な先人に一歩近づくように、今回のコラピントの結果は、1982年の南アフリカGPでカルロス・ロイテマンが2位に入って以来、アルゼンチン人ドライバーとしても最高の成績となった。

サッカー界のレジェンドと対面

アルゼンチン出身のアスリートと聞いて多くの人が思い浮かべるのは、現在インテル・マイアミCFでキャプテンを務めるリオネル・メッシだろう。コラピントは今回のマイアミGPのレース前に、このレジェンドと直接会う機会を得た。『Racing News365』など複数のメディアに対し、コラピントは「カメラもマーケティングも一切なく、ただ純粋に彼やロドリゴ(デ・パウル)と会えたのは、最高の時間だった」と語っている。

英ニュースメディア『HITC』によれば、メッシはアルゼンチンのスポーツジャーナリストとのインタビューで、コラピントに送ったアドバイスの内容を明かした。成功している時に近付いてくる人々ではなく、逆境の時にそばで支えてくれる人を大切にすることが、厳しい勝負の世界を生き抜くためのカギだと伝えたという。

偉大なファンジオが築いた伝説と、メッシから授かった金言。それらを胸に、母国の期待を背負うコラピントはどこまで高みに登り詰めるのか。今後のレースにも注目したい。

文:J SPORTS編集部

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