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モーター スポーツ コラム 2025年4月23日

WEC第2戦 終盤の展開に驚きと、読みきれなかった自分を大反省

今日も今日とてプッシュ&ルーズ by 高橋 二朗
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フェラーリのお膝元イタリアのイモラサーキットで開催されたWEC第2戦

わからなかった。
最後にどうしてそのような展開になったのか。
自分の至らなさに大反省です。
FIA世界耐久選手権(WEC)第2戦、イモラ6時間レースをスタジオで解説させていただきました。深夜までお付き合いしていただいた皆さんありがとうございます。ハイパーカークラス(HP)では、地元フェラーリの圧倒的な強さが際立ち。そしてその牙城を崩しにかかるライバルメーカー、チームの闘いだった。 

【第2戦 決勝 ハイライト動画】FIA 世界耐久選手権(WEC) 2025 イモラ6時間レース(イタリア)(4月20日)#wec

ボクは、あるチーム、ドライバーを起点として速さ、展開を思い浮かべる癖がついていて、国内トップフォーミュラレースではかつては、故松本恵ニ選手の状況、調子をベースにしてレースの展開を組み立てていることが多かったです。しかし、起点=勝つということではないです。

現在のWECについては、TOYOTA GAZOO RACING(TGR)を起点としてバランス・オブ・パフォーマンス(BOP)、タイヤのチョイス。そしてドライバーのドライビングスタイルなど。もちろん天候もパラメーターの一指標とし、ライバルたちの分析、レース展開、結果を読むという作業をしているつもりなのですが…今回のWEC第2戦は、天候変化が読めない状況から始まった。HPクラス最大車重のTGRの予選結果は、BOPから判断すれば、素晴らしいグリッド位置だった。天気予報は外れて雨の降り出しは遅れた。そして降ってもパラパラ程度でウェットタイヤ出番はなかった。そして、今回ミシュランが供給したタイヤのドライスリックのラインアップは、一段階ソフト側になりミディアム、ソフト。この二種類をどう使い分けるかも悩ましいものとなっていた。右側のタイヤが酷使されるイモラのサーキットでは、TGRや他のチームも右側前後二本をミディアム。そして左側の前後二本をソフトというコンビネーションを何回か用いていた。

セーフティカー、ヴァーチャルセイフティーカー、フルコースイエローが導入される中で順位変動があった。レース終盤の状況ではトップのフェラーリ51号車は、トラブルが発生しなければ十中八九優勝を手中に収め、背後では2位以下の表彰台をTGR含め複数のメーカーが僅差で争う展開に。その中でレースの中盤以降に順位を挽回したTGRは、表彰台に立つことがほぼできると読んでいた。うまく行けば、2台が…最後の最後は、最終ピットインでフィニッシュまでの必要量を給油してピットアウトする各車。しかし、読みは見事に外れた。BMW、アルピーヌ、そしてカスタマーチームのフェラーリにも先行を許し、TGRの8号車が5位、7号車が7位フィニッシュ。レースの約1週間前に発表されるBOPの綾。車重、パワー(4項目)スティント毎のエネルギー使用量、給油速度が毎戦変更される。エントラントはこれに対応しなければならない。そしてわれわれもそれを読み取って伝えなければならない。もっと勉強しなければ…。

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文:高橋 二朗

高橋 二朗

高橋 二朗

日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

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