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2024シーズンにサファリラリー・ケニアを駆ける勝田貴元
サファリ・ラリーは、1953年に英国エリザベス王女戴冠記念行事として当時英国の統治下にあったケニア、タンザニア、ウガンダの3カ国を舞台に約6000キロを走破する雄大なラリーでした。約70年前の日本の自動車メーカーは当時発展途上でしたが、この世界的イベントに強い関心を示しました。1970年代には日産がブルーバードSSSやフェアレディZで優勝。一種のブームを巻き起こし、石原裕次郎の主演映画まで出来ました。その後三菱の連勝、日産の4連勝などでサファリ・ラリーのブームは続きました。トヨタが参戦し始めたのは80年代中盤でしたが、グループBセリカで3連勝、90年代グループAセリカで4連勝するなど日本メーカーとサファリとの関係は他のWRCイベントより濃いのです。
トヨタは80年代中盤以降セリカで活躍をみせた。
当時の競技形式は現在のSS方式でなくタイムコントロール制で、指示速度が実現不可能なほど高いため常に全開走行を強いられる競技でした。現在のWRC標準フォーマットと比べることはできませんが、現在でも変わらないのは悪路と動物との接触、天候の急変。特に乾季と雨季の境目の3月は不安定です。
このイベントは長い歴史を持ちますが2002年から19年間政情不安などでブランクがあり、2021年にWRCとして復活しました。復活以降の4年間はトヨタの4連勝でロバンペラが2回、オジェも2回優勝しています。
今回のRC1のエントリーですがトヨタがエバンス、ロバンペラ、勝田、パヤリの4台、(オジェはお休み)。ヒョンデはヌーヴィル、タナク、フルモーの3台。フォードはマクリーン、ミュンスター、セルデリディスの3台です。
他のラリーに比べサバイバルゲームの色彩が濃いと予想しますので速く走るより上手に走るテクニックが求められます。SS距離は規定の300キロを大幅に超えた385キロとなりました。本当はもっと長くても良いのにと思いますが。ラリー概要は次の通りです。
ラリーの概要は核の通りです。
| SS本数 | SS km | Liaison km | Total km | |
|---|---|---|---|---|
| Day1 (3/20) | 2 | 12.91 km | 141.33 km | 154.24 km |
| Day2 (3/21) | 8 | 159.06 km | 295.68 km | 454.75 km |
| Day3(3/22) | 6 | 147.02 km | 274.78 km | 421.80 km |
| Day4(3/23) | 5 | 65.87 km | 306.98 km | 372.85 km |
| Total | 21 | 384.86 km | 1018.77 km | 1403.63 km |
※前回スウェーデンの本コラムは体調不良のため欠席しました。お詫び申し上げます。
文:福井 敏雄
福井 敏雄
1960年代から欧州トヨタの輸出部員としてブリュッセルに駐在。1968年、トヨタ初参戦となったモンテカルロからラリー活動をサポート。トヨタ・モータースポーツ部のラリー担当部長、TTE(トヨタ・チーム・ヨーロッパ)副社長を歴任し、1995年までのトヨタのWRC圧勝劇を実現させた。
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