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注目のQ2タイムアタックでは、TEAM MUGENの2台が区間タイムでリードしていたが、後方でアタックしていた佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING)がデグナーカーブでコースオフ。すぐに赤旗が出されてセッション中断となった。
ここで野尻と宮田は別のフレッシュタイヤに交換したが、ローソンはアタックで使用したタイヤをそのまま装着した。通常は全大会で走行距離の少ないタイヤを1セット次大会用に持ち越すのだが、ローソンはもてぎでのスタート直後に起きたアクシデントの影響で、本来持ち越す予定だったタイヤを決勝で1セット余分に使わざるを得なかった。このツケが、勝負の大一番でまわってきてしまった。
再開後は野尻がポール、宮田が2番手に入り、ローソンは7番手に終わった。このグリッド順も、午後の決勝レースに大きく影響した。
迎えた午後の第8戦決勝。ローソンはスタートで、ポジションをひとつ上げると、5周目の1コーナーで坪井翔(P.MU/CERUMO INGING)を抜いて5番手に浮上した。しかし、それとほぼ同タイミングで大きなアクシデントが130Rで発生。レースは赤旗中断となった。
大津弘樹(TCS NAKAJIMA RACING)と笹原右京(VANTELIN TEAM TOM’S)の2台が絡んだのだが、特に笹原はマシンが浮き上がってしまったことで、スポンジバリアを超え、防護フェンスにクラッシュ。モノコックから前側の部分が、デグナーカーブ側にある土手まで飛んでいった。
幸い、マシンが大破したことで衝撃が吸収され、笹原は脳震盪の診断を受けるも骨折等の外傷はなかった。ただ、これについては今後対策を考えなければいけない案件であることは間違いなく、詳しくは別の機会で触れたいと思う。
このアクシデントにより、防護フェンスが大きな損傷を受けた影響で、レースはそのまま終了。規定により、赤旗提示から2周前(3周終了時点)の順位が採用され、ローソンは6位でレースを終えた。
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