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宮田莉朋選手(No.36 au TOM’S GR Supra)「絶対勝って終わろうという気持ちしかなかった」 | SUPERGT 2023 第7戦 オートポリス【SUPER GT あの瞬間】
モータースポーツコラム by 島村 元子── 続く16号車には、87周目の第2ヘアピンで間隙を縫うようにトップを奪取。“してやったり”のパフォーマンスでした。
坪井選手とトロフィーを掲げる宮田選手(右)
宮田:ちょうど100Rで、向こうがGT300車両に引っかかったというか、コーナー出口で加速していきたいところにGT300車両がいたので、ダウンフォースが抜けるっていうのはわかってました。こっちがどれだけ早くアクセルを踏めるか、さらに加速で勝れば(16号車を)抜けるっていう感覚でした。ただ、同じように加速されるとちょっとホンダの方(16号車)が速いと、その前の1コーナーに向かうホームストレートで感じたので、少しでもこっちの加速が良ければ、追いついて射程距離内に入るかなっていう感じでしたね。それがうまくいったというのもあります。あとは、もう第2ヘアピンしか狙いを定めてなかったです。実際、もうちょっと前の周にチャンスが見えてて……。抜ききれなかったら、多分(その後は)ここ(のライン)を閉められるなって……。ある意味、自分の手を見せないことに意識していました。ただ、『あー、ここでもっと早く抜けば良かったな』っていうのは、レースが終わってから自分の中で思ったことはいくつかありました。
── 外から見ていたら一瞬で簡単に仕留めたように見えるものであっても、実は何周も前から、勝負しているというわけですね。
宮田:クルマのブレーキだったり、コーナーに自信があったから、それができました。あとは、過去にそういうことをしたかったけど、何回もトライして閉められたり……そういうチャンスをつかめなかった経験もあるので。そういう経験もあって、いつ手の内を出すか、一発で仕留めるか(を学んだ)。1回で仕留めることが大事なんで、そういう意味で言うと、もっと早いタイミングで抜ければもうちょっとギャップも築けただろうし。でも、相手に気づかれずにしっかり1回で仕留めれたってことが大きいですね。
── ついに念願のトップへ。チェッカーまでの間、どういう思いで走っていたのでしょうか?
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