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【SUPER GT あの瞬間】国本雄資選手(No.19 WedsSport ADVAN GR Supra)「周りの人たちが喜んでいるのが、すごくうれしかった」 | 2023 SUPER GT 第3戦 鈴鹿
モータースポーツコラム by 島村 元子──レース戦略ですが、国本選手は26周終わりでピットイン、阪口選手へと交代する“フルサービス”をGT500勢で最初に実施しました。ほぼ、周回数を三等分する“均等割”でしたが、これには理由があるのでしょうか?
国本:タイヤライフを考えると、やっぱり均等に走ったほうが一番速く走れるってことで……タイヤ次第では早く(ピットに)入るっていう作戦もあったのですが、順調にペースダウンせずに走ることができたので26周まで引っ張り、そのあと後半のタイヤは、アウトラップ重視なタイヤを選択しました。それを着けたことによって(36号車を)逆転できたし、レース中でもつねにチームとラジオでやり取りしながら次のタイヤ選択を考えたので、それが本当にうまくいったのかなと思います。
──35周目、トップに立つと後方の1号車(MARELLI IMPUL Z)や23号車(MOTUL AUTECH Z)との攻防戦になりました。そのなかで46周終わりに2回目のピットインを実施。23号車と同じ周に入ったのはなぜですか?
国本:確かあのときは、もう1周長く行く予定だったんですが、もう1周行くとGT300車両のトラフィックに引っかかってしまうっていうこともあって、1周早く(ピットに)入りました。そこは、晴南君がパッと考えて(ピットに)入ってきてくれたので、その読みも良かったし、そのあとのアウトラップでも他車に対して(スピードで)勝っていたし、それで(49周目に)36号車を抜くこともできたし……。ほんとにすべて完璧に行ったかなと思います。
──最後のピット作業を終えたあと、チェッカーに向けてどんな思いでレースを見守っていましたか?
国本:結構緊張しました。自分が乗ってるときよりもなんかすごくそわそわしてしまって……。結構(後続車と)ギャップがあって。『これ、結構ぶっちぎりで勝てるのかな』と思ったんですけど、意外と36号車が近くにいて、10秒ないぐらい? 7秒とか8秒ぐらい(うしろ)にいたのかな。あっち(36号車)はやっぱり少しタイヤがフレッシュなぶん……タイヤ交換したあとのペースが少し速くて徐々に追いつかれてしまっていたので、ラスト10周あたりの勝負になるかもっていう感じで、すごくそわそわしていたのを覚えてます。
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