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特にGT300クラスに限った話ではないが、今回は450kmレースということもあり、レース中に最低2回の給油が義務づけられている。300kmであれば、1回のピットストップで済むが、ひとりのドライバーが1/3以上走らねばならないという規定があるため、入れるタイミングにはどうしても限りがある。ところが、今回は2回となれば3スティントのうち、2スティントでその規定を満たせばいいのだから、極端なショートスティントも可能というわけだ。
もちろんアクシデントが発生し、FCY提示前に入るだけでなく、前も後ろも囲まれて本来のペースで走れないならば、そこから抜け出してピットに入って、その後単独で本来のペースで走り続けるという作戦に討って出るチームもあるかも? いわゆるアンダーカットである。
このクラスも公式テストの結果だけでは予想が困難だが、昨年の第2戦でTANAX GAINER GT-Rが優勝し、3位はSUBARU BRZ R&D SPORTの井口卓人/山内英輝組。さらに第4戦でもSUBARU BRZ R&D SPORTは勝っており、GT-RやBRZと相性がいいのは間違いない。さらに第4戦ではLEON PYRAMID AMGの蒲生尚弥/篠原拓朗組もリタイアを喫したものの、ポールポジションから序盤のトップを快走。AMGにも相性は良さそうだ。LEON PYRAMID AMGは前回もポールで、ドライバー交代のタイミングで2位に甘んじたものの、むしろ本来はそう行った戦術面のうまさを持つチームである。46kgのサクセスウェイトが、どう影響を及ぼすかが鍵を握るが、注目しておきたいチームではある。
また、昨年は勝てなかったものの、GR Supra勢も富士を得意とする。4戦行われた2020年には埼玉トヨペットGB GR Supra GTの吉田広樹/川合孝汰組が2勝、そして2021年にはSYNTIUM LMcorsa GR Supra GTの吉本大樹/河野駿佑組が2戦とも勝っている。今年になって、GR Supra勢はそれぞれ独自のエアロチューンをしており、高速コースの富士であるほど、その効果を試す絶好の機会になるのでは?
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