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堤優威選手(No.2 muta Racing GR86 GT)「僕が失敗しなきゃ勝てる状況だったので、うれしさよりも安心の気持ちが勝さった」
SUPER GT あの瞬間 by 島村 元子レース後に加藤選手と抱き合って勝利を喜ぶ堤選手
レースでの出来事をドライバー自身に振り返ってもらう「SUPER GT あの瞬間」。レースでの秘話、ドライバーのホンネを”深掘り”し、映像とコラムでお届けします!
今シーズン、GT300クラスにお目見えしたGR86 GT。前回の第5戦鈴鹿で表彰台に上がると、今回SUGOでは No.2 muta Racing GR86 GTの手により初勝利を達成した。ベテラン加藤寛規と今シーズンからコンビを組む堤優威にとっては自身2勝目となったが、前回とは大きく異なる”勝利の味”だったようだ。
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──チーム移籍後の初優勝でおめでとうございます。昨年の第3戦鈴鹿の自身初優勝と、また違う喜びだと思います。
堤優威:今年からチームが変わり、チームもGR86(GT)という新しい車両での参戦となり、チームメイトの加藤(寛規)選手も今までのLotusから新型車両のFR……フロントエンジンのレースカーに乗るということもあって、結構チームとしても苦戦を強いられたシーズンだったのですが、その中で諦めずに攻め続けた結果が優勝という形に繋がって非常にうれしいです。
──チームでは、SUGOに向けてどのような準備をして挑みましたか?
堤:SUGOってなかなかテストもできないし、今年はずっとデータもない中で毎戦毎戦、大会でデータ取りというかセッティングもその場でやるような状況でした。SUGOも推測でセッティングだったりタイヤの選択をしていたので、特に”SUGOのために何かした”というわけではなくて、常に進化を続けていく中でたまたまそれがSUGOに合ったと。いつもクルマ的にはタイムが出るんですけど、なかなかレースになると勝負にならない、他車との競り合いが弱いところがあって……。そういうところで今回はドライでも予選でも調子が良かったし、決勝はタイヤのおかげで勝てたかなと思います。
──担当した予選Q1・B組は2番手通過。今シーズンから投入されたGR86 GTを、どこまで乗りこなすことができていると思いますか?
堤:自分で言うのも何なんですけど……結構乗りこなせてるかなっていう自信はあります。なぜかと言うと、昨年はMAX Racing(244号車)さんで、同じGT300車両表記のGR Supraに乗せていただいたので。今年のGR86 GTとは形は違いますが基本的な走らせ方は似ているので、昨年の経験が非常に活きてるかなと思います。
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