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モーター スポーツ コラム 2022年9月29日

堤優威選手(No.2 muta Racing GR86 GT)「僕が失敗しなきゃ勝てる状況だったので、うれしさよりも安心の気持ちが勝さった」

SUPER GT あの瞬間 by 島村 元子
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──SUGOの話から少し逸れますが、雨が降り始めたときにタイヤをかえるタイミングをどのように決めるのでしょうか?

堤:ドライとレインのタイム差として、基本10秒差ぐらいを目安に見てます。ドライのタイムから6秒落ちぐらいだったらまだまだスリックで行った方が速いですし、ドライバーがもう無理だと思っても意外とレインに替えたらもっと遅い場合もあるんで。感覚的には4秒ぐらい落ちるともう厳しいって思うんですけども、結果的にはそのまま頑張った方が速いっていうことがよくありますね。もちろん、チームとのやり取りで、レインに替えた方がいいかスリックのまま行った方がいいかっていうのは、常に情報交換をしてます。

──一定のレベルを超過すればスリップすると思いますが、どのように体感するのでしょうか?

堤:僕の場合、一度大きくヒヤッとすることがあれば、そこから徐々に状況に合わせています。ただ、徐々に合わせるタイプか一回限界を超えてわかるタイプか、ドライバーによって多分違うと思います。僕は一旦限界を超えて路面の状況を知るタイプですね。SUGOでは、最後、僕のスティントのときに雨が降ってきて……残り13周ぐらいでしたが、その時もSP(コーナー)の一個目ですごいアンダーが出ちゃって曲がらなくて。”うわっ、飛び出す!”って思ったんですけど、そっからちょっとペースを抑えて走りました。常に周りの状況を見て、路面の色が変わったりとか、窓ガラスにつく水滴の量やスピードだとか、そういうのも見ながら判断してますね。

──では、再び話をSUGOに戻します。ドライバー交代直後にキモを冷やしたものの、その後はほぼ独走となりました。逆にいらぬ心配というか、プレッシャーが出てきませんでしたか?

堤:僕がスリックで走ってる時に、(心配した)まずひとつ目が雨ですね。雨が降ってきて、他社タイヤさんはその雨の中でもスリックで頑張れることをスタートしたあとに見てたので、これ以上(雨が)強くなったらレインに替えなきゃいけないなってぐらい、ちょっと一回ドシャと降っちゃったんです。その時が怖かったのと、あと、コース上でスピンしちゃってる車両とかの影響で、SC(セーフティカー)が入るんじゃないかって思って……。で、(リザルトでは)結果的には(2位がトップに対して)1周遅れって出てますけど、おそらく45秒ほどで……GT500との兼ね合いで(リザルト的には)1周遅れになってたんですけど、SCが入っちゃうとそこが詰まってすごい余計プレッシャーになるんで、「頼むから、誰も止まらないでくれ」と思いながら走ってました。特にすごく難しいコンディションだったのはコース上にいた誰もがわかってるし、すごく大変な走行だったんですけども、そのギャップが大きかったので自分的にもすごい安心、安定する走りを……あまり無理せず周回遅れもしっかりと抜きやすいところでパスしたりとか、そういう気遣いができたのは前半の加藤さんの走りとチームの戦略のおかげかなと思います。

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