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モーター スポーツ コラム 2022年6月8日

Qクラスという実験室 ~富士SUPER TEC 24時間レースを終えて~

今日も今日とてプッシュ&ルーズ by 高橋 二朗
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今年で開催5回目を迎えた富士SUPER TEC 24時間レース。

スーパー耐久シリーズの富士SUPER TEC 24時間レースに行ってきました。
今年で5回目。コロナ禍の規制も緩和されて多くのレースファンの皆さんも富士スピードウェイに詰めかけていただきました。金曜日の予選の途中で物凄い豪雨が15分ほどありましたけれど、土曜日15時から翌日曜日の15時までは天候は安定していました。めでたしめでたしです。そして、今回の24時間レースはとてもクリーン。大きなアクシデントも無く、10数回のフルコースイエロー(FCY)、3回のセイフティカー(SC)導入はあったものの、レースの運営は、とてもスムーズだったと思います。これは、24時間、いやその前からレースを安全に支えていただいたオフィシャルの皆さんのおかげです。本当にご苦労様でした。

今回は、スーパー耐久TVと場内放送、そしてJ SPORTSさんの三つの情報発信システムが合体した形でみなさんにお届けしました。それを支えた放送のスタッフは総勢130人。もうひとつ、トヨタさんの「トヨタイムズ」も。この四つのメディアに顔を?声を出させていただきました。ピットリポーターでは無くて、解説者などというお役目を頂いたのです。
体力的には楽なのかなと思い、席についてトータル6時間ほど務めました。これほど長くおしゃべりするのは、初めてですね。いつものピットでは、必要に応じて言葉を発すれば良いのです。放送席ではMCさんの手綱さばきに応じて、その場、その場で気の利いた話をしなくてはならない。これが体力では無くて智力が必要。ピットで何キロも歩き回る以上に疲れました。脳が疲れた。なにせ、豊富な情報量を蓄えていなくては務まらない。それに、当方にとっては一年に一度だけのスーパー耐久なので、はっきり言いまして、知らないことも多いのです。聞き苦しい点がありましたらご容赦。

J SPORTS 放送情報

JAFに競技車両としてメーカーが登録している車両ならどれでも参加できるという参加型のカテゴリーとして始まったこのシリーズ。当初は<N1耐久>という名称でした。発足したのが1990年ですから、そこから名称も変わり、32年目という歴史を有する。参加できるクラスも増えた。
その中でもST-Qクラスは、他のクラスに属さない、メーカーの近未来を見据えた車両が参加している。MORIZO選手がステアリングを握るカローラは、水素燃料車、日産さんは、新型Zを2台エントリーさせて、その一台がカーボンニィートラル(CNF)燃料車。スバルもマツダもCNFを投入。ENDLESSさんが走らせていたメルセデスベンツのGT4は、新タイプのブレーキを装備して、なんと24時間ブレーキパッドもローターも無交換で完走を果たした。【Q】は、近未来の走る実験室だった。

J SPORTS オンデマンド番組情報

文:高橋 二朗

高橋 二朗

高橋 二朗

日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

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