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モーター スポーツ コラム 2022年5月18日

SUPER GT第2戦レビュー いま一度、全員が戒めなければいけない時

SUPER GT by 吉田 知弘
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そのため、多くの人が知らず知らずのうちに「モータースポーツは危険と隣り合わせ」であることが、頭の中から薄れていたような気がする。だが、この世界において、こういった事態は絶対に起こらないという保証はない。だからこそ、不測の事態に備えて、各カテゴリーともに万全の安全対策を施して、レースを行なっている。マシンに関しても同様で、頑丈なモノコックをはじめ、大きな衝撃からドライバーを守るためのデバイスがいくつもある。その安全基準も年々厳しくなっていっているのだが、その高い安全性があったからこそ、ドライバーの命に関わるようなことは起きなかった。

ある意味、これまで一度も怠らずにやってきた安全対策があったからこその結果だったと言えるだろう。ただ、「これで大丈夫だ」と過信することなく、引き続き安全強化に対する歩みを、止めないでほしいと思っている。

前述でも書いた通り、これだけ大きな衝撃を与えたアクシデントは、久しぶりのこと。最近はSNSが一般的にもかなり浸透し、この件について色々な意見が飛び交っているが、ひとつ言えることは、終わったことに対して、何かを言っても、その事実が変わることはない。一番重要なのは「これから先、同じようなことが起こらないためにどうするか?」ということだ。

その点で、筆者が感じているのが、ハイレベル化している国内トップカテゴリーの現状だ。SUPER GTはもちろんのこと、スーパーフォーミュラでも、タイム差が年々拮抗しており、予選になると上位10台近くが1秒以内にひしめき合うことが当たり前になりつつある。それだけの差となると、決勝でのバトルも、より接戦になり、頭ひとつ抜け出すだけでも至難の技という状況だ。

そこからライバルを上回るために、知らず知らずの内に限界を超える領域を攻め始めているような気がしている。そうすると、ドライバーやチームも余裕がなくなり、最悪の場合、今回のようなアクシデントに繋がりかねない。

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