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鈴鹿で開催されたスーパーフォーミュラ第2戦。
先週は、鈴鹿サーキットにおいてSUPER FORMULA(SF)の第2戦とSUPER FORMULA LIGHTSの第4、5、6戦が行われました。SFの速さは、ご存知の通りですが、気温が暖かくなってきたので、エンジンの出力は空気密度との関係などなどで少し下がってしまいます。よって昨年の12月にニック・キャシディ選手が記録したコースレコード、1分34秒442には及ばないことが予想されていたのですが、それにプラスして燃料の供給量がリストリクターによってコントロールされています。1時間あたり燃料供給量が5kg少なくなっています。昨年までの95kg/hから90kb/hに減少しているのでエンジンの馬力が落ちています。この規制がある限りキャシディ選手のレコードは破られることはないでしょう。鈴鹿ではストレートでSFのマシンが約300km/hの速度で走っています。その迫力は素晴らしい。モータースポーツの醍醐味であるスピードを発揮しています。しかし、安全性を蔑ろにしてはモータースポーツの叡智が失われてしまう。そのひとつとして、燃料の供給量を減少させたのですね。
今回、鈴鹿で3件のタイヤトラブルが発生しました。
小欄でタイヤに関して何度か書いていますが、どれだけ素晴らしい、どれだけ優秀なレーシングマシンであっても路面と接地するタイヤがなければ、1ミリも動くことができない。タイヤの性能がプラスされることでようやく走ることができ、タイムを競うことができる。しかし、タイヤは主役として前面には出て来ない。トラブルなく走行を終えることは当たり前。万一ドラブルが起きると一大事と糾弾されることが多い。現在F1にワンメイクタイヤを供給しているイタリアのP社は、供給を開始した当時には性能が安定しないことと、危険なトラブルが発生して度々クレームをドライバーやチームから受けていた。現在は、そのようなことはなくシリーズは展開されている。
さて、今回鈴鹿で起きたトラブルはドライバーのコメントを総合するとトラブルの発生事象が同じと推察される。推察されるとは、タイヤ内でその瞬間に起こっていたことは、モニタリングでもしていないことには分からない。しかし、3件ともに右のリヤタイヤの構造が一部で破壊されてエアーが抜けてタイヤのビード部が外れてしまった(一例はエアーが抜けて低速走行から停止)。
スピードを求めるスポーツであるから、タイヤに求められる要求も当然スピードは重視される。高いグリップと性能の安定性、軽量など。
しかし、高い安全性の下で行われるからこそモータースポーツの醍醐味が多くのファン受け入れられる。今のSFは十分に速い。今一度立ち止まって、一歩安全性のために歩み出すべきだと考えます。それで、ラップタイムが数秒遅くなったとしても、それは後退ではなくて、前進だと思うのです。
文:高橋 二朗
高橋 二朗
日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。
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