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モーター スポーツ コラム 2019年10月29日

SUPER GT第8戦プレビュー:早くも迎えた最終戦。気持ちよくシーズンを終えるために

SUPER GT by 秦 直之
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「光陰矢の如し」とはよく言ったもので、もう2019年のSUPER GTは幕を閉じることとなる。ここまで7戦を終えて、中には「でき過ぎだ」と思っているチームもあるかもしれないが、大半は思いどおりにいかなかったと悔やんでいることだろう。ともあれ、最後は悔いのない戦いをしてもらいたいもの。

というわけで、最終戦の舞台は今年もツインリンクもてぎ。通常より50km短い250kmでの戦いとなる。GT500、GT300ともにチャンピオン候補はグッと絞られ、それぞれがマークし合って走ることとなるだろう。もちろん、チャンピオン獲得権利がないチームであっても、最後に一矢報いたい、気持ちよくシーズンを終えたいと、全力でレースに臨むはずだ。

GT500には3チームにチャンピオン獲得の権利あり

最終戦といえば、なんといっても全車ノーハンデの戦いとなることが、最大の特徴でもある。ウエイトハンデが積み重なったことで本来の実力を発揮できなかったり、逆に苦戦続きがゆえに、ウエイトハンデをたっぷり背負ったライバルを尻目に大逆襲ができたり……というのが、ここまでの展開でもあったが、ことGT500に関しては、そういった泣き言も恩恵も一切通用しなくなる。開幕戦以来となる、本当に強く、速いのは、どのチームなのか明かされるというわけだ。

ただ、このレースで最も注目されるのは、タイトルの行方である。ランキングのトップは、WAKO’S 4CR LC500の大嶋和也/山下健太組で、これを7ポイント差でKeePer TOM’S LC500の平川亮/ニック・キャシディ組が、20.5ポイント差でMOTUL AUTECH GT-Rの松田次生/ロニー・クインタレッリ組を追いかける。

松田とクインタレッリは、ポールポジションを獲得できなかった時点で権利は消失。また、ポール・トゥ・ウィンを飾っても、大嶋と山下がノーポイントで、平川とキャシディが5位以下でないと大逆転とはならないが、なによりチャンピオンの獲り方を心得ているふたりである。

一方、大嶋と山下は誰の優勝を許そうとも2位で決定。だから、平川とキャシディは自分たちが勝った上で、大嶋と山下が3位以下でなくてはならず、いずれにせよ、お互いのポジションを睨みつつレースをしていくはずだ。同じレクサス勢だからといって、オーダーが出ることは絶対にあるまい。「当てるな、当たるな」ぐらいの指示は出ているかもしれないが。

ムードとしてはタイトル獲得の権利を残す3チームのうち、いずれかが勝った上で生まれるドラマを期待してしまいがちだが、権利を残さないチームの方がより必勝態勢で臨む可能性がある。例えばホンダ勢。お膝元での最終戦ながら、候補を残せなかった悔しさは想像に余りあるだけに、「せめて勝って一矢報いよ!」というのが至上命令でありそう。もてぎとNSX-GTの相性は良く、昨年は予選でトップ3を独占し、ARTA NSX-GTの野尻智紀/伊沢拓也組がポール・トゥ・ウィンを達成。ホンダ勢が、タイトル争いのカギを握りそうな気配すらある。

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