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台風13号、15号の被害がかなり甚大ですね。
被災された方にお見舞い申し上げます。
先週末のスーパーGT第6戦は、九州のオートポリスが舞台。あちらは、13号の後を追うように北上して来た温帯低気圧の影響でレースはとても不安定なコンディションとなって、エキサイティングな展開となりましたね。中継をご覧いただけた方は楽しんでいただけたのではと思います。
予想通りでしたけれど、レースの半ば前からの雨の降り方がかなり変則的というか、最初は1コーナーだけが強い雨が降り、コース全体に降雨し、断続的に小雨が降り、そして雨が上がるという、チームやドライバーにとってはとてもとても悩ましいコンディションでした。
優勝したヘイキ・コバライネン選手と中山雄一組選手は、一回のピットインでスリックからレインタイヤに交換して最後まで引っ張って今季初優勝(中山選手はGT500初優勝)。2位の塚越広大選手とベルトラン・バゲット選手組は2度のピットインでスリック→スリック→レイン。そして、今回レースを大いに盛り上げたのは3位フィニッシュの平川 亮選手とニック・キャシディ選手組。
レースの序盤を担当したキャシディ選手は雨が降り始めてスリッピーな路面で一気に2台をパスする離れ業を見せ、セカンドスティント担当の平川選手は、スリックでコースインし、どんどん強まる雨の中でもステイアウトして周回を重ねて、雨が上がって路面が乾き始めて残り4周から5ポジションアップ。特に最終ラップには3台を一気に抜き去った。
平川選手は、走行中にピットインしてレインタイヤに交換することを無線で何度も懇願していたという。しかし、チームはステイアウトを指示。それは、平川選手がウエット路面でも【クロスポイント】付近で走行できていたから。
クロスポイントとは、スリックタイヤからレインタイヤへ交換すべきラップタイムの交差点のこと。スリックで走行していてレインへの交換時を判断する指針となるラップタイム差。だいたい10秒くらいの差が生じたらタイヤ交換の目安。その逆も。平川選手は、そのクロスポイント付近でテクニックを駆使して耐えていた。そして、残り5周でトップのマシンよりも10秒以上速いタイムで走行し出した。ウエットコンディションの時と逆の現象となったわけです。
そう言えば、優勝したコバライネン選手も<クロス>で大変だった。交代後、彼はピットでずっと指をクロスして祈っていたのです。 お後がよろしいようで・・・。
文:高橋 二朗
高橋 二朗
日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。
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