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モーター スポーツ コラム 2019年4月26日

トヨタ、念願のチャンピオン獲得なるか

モータースポーツコラム by 皆越 和也
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トヨタ、念願のチャンピオン獲得なるか

プロトタイプカーとGTマシン、4クラスの混走による世界耐久選手権(WEC)”スーパーシーズン”(2018-2019年)の第7戦「スパ6時間」が、ベルギーのスパ-フランコルシャンにおいて5月2?4日に開催される。その決勝の模様はJ SPORTSで生中継J SPORTSオンデマンドでもLIVE配信される。

昨年のスパ6時間でスタートした”スーパーシーズン”。残るレースも今回のスパ6時間とル・マン24時間でいよいよフィナーレを迎える。前回のセブリングでシーズン5勝目を挙げたトヨタ・ガズー・レーシングは、FIA世界耐久LMP1選手権(昨年までのマニュファクチャラーズ選手権)において2位に53点差をつけたトップにあり、今回のレース結果ではタイトルを獲得する可能性が高い(マニュファクチャラーズではなくチームでの表彰だが)。昨年の大会でもトヨタは1-2フィニッシュを果たしており、これは難なく達成できるだろう。既にスパとル・マンで使用するローダウンフォースのエアロ(昨年と同型)を使用したテストも終えており、準備は万端だ。

LM P1クラスでは残念なニュースが入って来た。SMPレーシングのジェンソン・バトンがチームを離脱することになったのだ。もともと今回のスパ6時間も、SUPER GT第2戦富士を優先するために欠場予定だったのだが、最終戦のル・マン24時間もキャンセル。代わりにストフェル・バンドーンがステアリングを握るという。

今回のエントリーはLM P1が8台、LM P2が8台、LM GTE Proが10台、LM GTE AMが9台の計35台。LM P1は前回のセブリングを欠場したバイコレス・レーシングチームが復帰。エンジンは日産からギブソンに換装して臨む。  LM P2クラスではGドライブ・レーシングが第2戦ル・マン24時間以来のスポット参戦。これは最終戦を睨んでのテスト参戦。ポイントリーダーであるシグナテック・アルピーヌ・マットムートの36号車と2位ジャッキー・チェンDCレーシングの38号車の差はわずかに2点。この2台の争いにGドライブがどう絡んでくるか? 非常に興味深い。

LM GTE Proは前回のレース結果で、ポルシェの92号車と91号車のポイント差が25に縮まったが、残り2戦で大逆転があるのか? それとも92号車が逃げ切るのか? 同じメーカーの2台のバトルに注目したい。LM GTE Amではポイントリーダーであるチーム・プロジェクト1のポルシェ56号車が、車両火災から何とかマシンをレースに間に合わせ3位でゴールしトップを守っている。今回も各クラスでどのようなドラマが起きるのか? 決勝レースはSUPER GT第2戦富士終了後の午後8:00から (日本時間)。5月4日はどっぷりとテレビでレース三昧となりそうだ!

皆越 和也

皆越 和也

1961年熊本県出身。1980年代後半に富士スピードウェイで観戦した「WEC in JAPAN」で四輪モータースポーツに目覚め、モータースポーツ専門誌編集部等を経てフリーランスのフォトライターに。SUPER GTは全日本GT選手権がスタートした1993年より、ほとんどのレースを現場で取材している。

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