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サッカー フットサル コラム 2023年2月21日

なでしこジャパン期待のルーキー・藤野あおばが強豪ブラジル、アメリカ戦で示した真価

サッカーニュース by 松原渓
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【強豪相手に示した調整力】

スピードを生かしたプレーの他に、相手の出方や特徴に合わせて自分のプレーを変化させたり、味方を生かしたりできる修正力も、藤野の特徴だ。

その力を、今大会でブラジルやアメリカにも発揮している。

ブラジル戦(●0-1)では1対1で果敢に仕掛け、チャンスを作り出した。一方、「打てるところでパスを選択してしまったり、最初の選択肢としてシュートが出てこないところが(得点力不足の)原因」と、課題を冷静に受け止めた。
2戦目のアメリカ戦(●0-1)はその反省を生かし、積極的にシュートを放った。前半37分に、ペナルティエリアの左すみで相手DF2人の間をドリブルで強引に割って入ったシーンは無謀にも思えたが、軽やかなタッチと緩急にDFが対応しきれず、MFリン・ウイリアムズがたまらず藤野に体をぶつけて倒した。笛は鳴らなかったが、25,000人を超える観客のため息を誘ったシーンだ。

世界女王のアメリカ相手に「相手の一本のチャンスで負けてしまったので、その責任は強く感じています」と敗れた悔しさを口にしたが、「戦える」という手応えも感じていた。
昨年のイングランド戦から、MF長谷川唯、DF清水梨紗、MF長野風花ら、海外組とのコンビネーションも試合ごとに向上しており、セットプレーのキッカーを任されるなど、チーム内での信頼も少しずつ得ているようだ。

藤野は「いずれは海外でプレーしたい」という思いを公言している。2011年になでしこジャパンのワールドカップ優勝をテレビで見たとき、藤野は7歳だった。
「アメリカの(アビー・)ワンバック選手のフィジカルに圧倒されました。でも、そこで互角に戦っている澤さんがカッコ良すぎて、すごいなと思って見ていたんです」

フィジカルで勝てなくても、世界と戦うことができるーー。そのシーンを目に焼き付けてから12年が経ち、藤野は今大会で自らそれを証明している。

日本時間23日に対戦する第3戦の相手は、東京五輪金メダルのカナダ。試合に出れば、相手は間違いなく藤野を警戒してくるだろう。そこで何ができるか。7月のワールドカップのメンバー入りに向けて、重要な一戦となる。

文:松原渓

松原渓

松原渓

女子サッカーの最前線で取材し、国内のなでしこリーグはもちろん、なでしこジャパンが出場するワールドカップやオリンピック、海外遠征などにも精力的に足を運ぶ。自身も小学校からサッカー選手としてプレーした経験を活かして執筆活動を行い、様々な媒体に寄稿している。

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