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サッカー フットサル コラム 2021年12月20日

東西の優勝校が姿を消したインカレ。コロナ禍の影響を大きく受けた2021年の大学サッカー

後藤健生コラム by 後藤 健生
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そして、そうした集団感染の発生を防ぐために厳しい行動制限を課さざるを得なかったのも事実だ。

今シーズンの大学リーグは、開催場所が一般には公開されない試合が多かった。一般観客を入場させなかったからだ。試合の開催を優先して、試合は関係者だけで行われた。取材の報道陣も入場できなかった試合もあるし、取材やスカウトが入場する場合にも、他のカテゴリーの大会に比べてはるかに厳格な問診票の提出を求められた。

選手たちの日常生活やトレーニングなどにも、当然、制限が加えられる。

学生スポーツでは、毎年卒業生を送り出し、新入生を迎え入れて、新しいチームを作る作業の繰り返しだ。春先には無名だった選手が急成長したり、弱小チームが強化されて、秋口には優勝争いにも絡んでくるようなこともよく見かける。

ところが、新型コロナウイルス感染症が拡大する中で、新チームを立ち上げてから指導者の計画通りにトレーニングを重ねる機会が与えられなかったのでチーム強化はなかなか進まなかった。大学でも、高校でも指導者にとっては手探りでのシーズンだったことだろう

そして、試合の日程も変更の繰り返し。自チームで感染が起こらなくても、対戦相手に集団感染が生じたら試合は中止となってしまう。トレーニング → 試合 → トレーニング → 試合という繰り返しがチームを強化するのだが、これのリズムも順調に進まないのだ。

そんな状態にあったからこそ、今シーズンの大学サッカーでは圧倒的な力を示すチームが生まれず、大混戦となったのだろう。

日本のサッカー界においては、大学というのは選手育成のうえで大きな役割を果たしており、最近の日本代表でもメンバーの3分の1ほどを大学出身者が占めている。

川崎フロンターレの下部組織出身で筑波大学に進み、卒業後川崎に戻って旋風を巻き起こしてヨーロッパに羽ばたいた三笘薫のように、Jクラブの下部組織で育っても、すぐにトップ登録せずに、大学で出場経験を得て成長してクラブに戻ってくる選手も多い。

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